[東京 13日 ロイター] - アルツハイマー病の新薬開発に閉塞感が漂っている。製薬大手が相次いで失敗する中、有望視されていたエーザイ4523.Tと米バイオジェンBIIB.Oの新薬候補も3月に頓挫。エーザイは直後に最終治験を始めた別の薬で巻き返しを図る考えだが、「雪辱戦」の行方はなお読めない。患者やその家族からは、新薬への期待を封印して病気と共存する道を探る向きも出ている。 <4勝146敗> 「成功確度は高いと考えている」。エーザイの内藤晴夫社長は13日の決算記者会見でこう述べ、同社が手掛ける新薬への期待を示した。 だが、その姿勢とは対照的に、アルツハイマー病領域では企業側の敗北が続く。これまで、米ファイザーPFE.NやメルクMRK.N、スイスのロシュROG.Sなど世界の製薬メーカーが新薬開発に挑んだが、いずれも失敗に終わった。 米国研究製薬工業協会によると、1998年から2017年までに