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ブックマーク / somethingorange.net (2)

  • 「業」を抱えて生きるということ。 - Something Orange

    「この国はとっくにおしまいですよ。誰もが気づいてるのに誰も何もしようとしない。どうしようもないよ。(中略)こんな国、一度滅んでしまった方がいい。」 『日沈没』 つい今年のベストには入れ忘れてしまったが、小松左京×一色登希彦の『日沈没』は2008年を代表する傑作だった。 その内容は30年前に書かれた小松の原作を下敷きにしてはいるものの、骨格から肉付きまで改変されており、実質はほぼ一色のオリジナルといっていいだろう。 日沈没の時期も70年代から現代に移し変えられていて、「日列島が沈没すること」は全く新たな意味をもって読者に迫ってくる。 上記はその『日沈没』の冒頭に出てくる台詞である。破滅的ともいえる内容だが、日という国がどこか行き詰まってしまったいま、ある種の共感を覚えるひとは少なくないのではないか。 しかし、現実には日が沈んでしまうことはない。どんなに頽廃しているとしても、ぼく

    「業」を抱えて生きるということ。 - Something Orange
  • 動物の権利はどこまで正当か? - Something Orange

    イルカとぼくらの微妙な関係 作者: 川端裕人出版社/メーカー: 時事通信社発売日: 1997/08メディア: 単行 クリック: 19回この商品を含むブログ (4件) を見る クジラを捕って、考えた (徳間文庫) 作者: 川端裕人出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2004/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (22件) を見る このおもしろかった。 タイトルからわかるだろう、クジラとイルカのである。いまの世の中、クジラやらイルカのは何百冊も出ているが、出色の出来であると断言できる。 このたった2冊で、川端裕人のファンになってしまいそうだ。 まず『クジラを捕って、考えた』は、クジラを愛する著者が、南氷洋(南極海)の調査捕鯨船に半年にわたって乗り組み、中立の立場から捕鯨の現場を見つめた記録だ。 川端裕人の魅力は、何といってもそのバランス感覚にある

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