図書館司書、進む非正規化 年収は正規の3割 異例のストライキ予告も 2019/1/16 10:48 (2022/12/12 14:22 更新) [有料会員限定記事]
「ひめさま、えつらんしつ、いく」 「あんないする」 わたしを案内してくれるのは二匹のウサギだ。シュバルツとヴァイスはそう言いながら、ソランジュの執務室の奥へと向かおうとする。このまま奥に向かって良いのかどうか、エーレンフェスト一行が顔を見合わせていると、ソランジュが苦笑しながら二匹を呼び止めた。 「シュバルツ、ヴァイス。そちらはお客様をご案内する扉ではございませんよ」 どうやら、この執務室の奥には、図書館の業務スペースに直接つながる扉があるようだ。 シュバルツとヴァイスは日常的に使っている扉だけれど、客を案内するための出入り口ではない、とソランジュに注意されて、シュバルツとヴァイスはわたし達が入ってきた扉へとほてほてと歩いてきた。そして、大きく扉を開けてくれる。 「こっちからいく」 「ひめさまはおきゃくさま」 シュバルツとヴァイスは働くことを前提に作られている魔術具だからだろうか、二匹が着
ベッドの中でゴロゴロしているうちに、ルッツの予測通り熱が上がってきた。疲れから来る熱で、微熱くらいなので身体全体がだるいだけだ。食われそうになる身食いの熱とは違うので、おとなしくしていたらそのうち治るだろう。 そう思って3日がたった。 下がらない熱に苛々してくるが、勝手にベッドを出たら叱られるので、寝すぎてだるくてもベッドの中でいるしかない。 ……あああぁぁぁ、暇。 今日は豚の解体日だ。去年と違って、今年は一人で留守番させる程度の信用は得られているようで、朝早くに家族は出かけていった。 お昼に食べられるサンドイッチと家族全員分のカップに水を入れて、寝室に置いてくれているので、お腹が空きすぎてどうしようもなくなることも、喉がカラカラに乾くこともなさそうだ。 シーンとしている部屋の中、動こうと思えば動けるけれど、熱が長引くだけだとわかっているので、ベッドでおとなしくしているしかない。でも、話を
妻と初めてした会話 11言目 http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1348317392/ 図書館で借りた本に栞が挟まってた。 タティングレースで編んだいかにも手作りっぽい可愛いしおりは、 すごく手が込んでる様に見えたから、返却する時に司書さんに頼んだ。 俺より前に借りた何人かのうちの誰かが忘れたものだと思ったので。 「すごくきれいで勿体無いので、できれば返してあげて下さい」 「はい、お預かりします」 自分で頼んでおいてアレだけど、そんなの本来の仕事じゃないだろうに、 いわゆる文学少女がそのまま大人になったみたいなメガネの司書さんは、 愛想良く笑った。きっとこの人に預かってもらえれば持ち主に戻るって、 根拠も無く俺は思った。そういう笑顔だったね。 自分の手を離れて安心してしまい、そんな事すっかり忘れた一ヶ月後の 図書館で、司書さんに話しか
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