【日本の選択】 「令和」の御代を迎えることを多くの国民が歓迎している。災害の多かった平成という時代、常に国民に寄り添いながら象徴としての役割を果たしてこられた今上陛下に感謝申し上げると同時に、期待に胸を膨らませながら新たな時代の到来を祝っているのだろう。 「令和」の元号が発表された日、普段、皇室のことを尊敬しているとは思えぬような人々まで、喜びの声をあげていた光景を眺め、改めて皇室のありがたさを実感した。 しかし、中には改元そのものを憲法違反だと主張し、国を提訴する人々まで存在しており、私自身少なからぬ衝撃を受けた。実際に改元を違憲だと訴えた長野県の弁護士、山根二郎氏らは次のように主張している。 《元号の制定は国民が有している「連続した時間」を切断し、憲法13条が基本的人権として保障する国民一人一人の「個人の尊厳」すなわち「人格権」を侵害するものであるから同条に違反し許されない》 日本国憲