いじめによる中学生の自殺から10年を前に、当時を振り返る越直美・前大津市長=大津市で2021年9月27日午前10時33分、望月亮一撮影 大津市で2011年、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺してから11日で10年になる。自殺後に複数の生徒が「(亡くなった生徒が)自殺の練習をさせられていた」と調査に回答したのに、市教委が公表していなかったことなどが批判を浴びた。近年も東京都町田市などで「いじめ自殺」を巡る不適切な対応が相次ぐ。背景に何があるのか。当時、再調査などを主導した越直美・前大津市長(46)に聞いた。【菅健吾】 ――いじめ自殺問題を巡る市教委の対応は。 ◆11年10月11日に生徒が亡くなられ、私が市長になったのが12年1月。市教委は私が市長になる前にちゃんと調査をした、と言っていた。いじめがあったことは調査で分かったが、亡くなる前は、学校はいじめに気付いていません
滋賀県議会の本会議で西山さんに対する不適切な表現を謝罪し、頭を下げる県警の滝澤本部長(2021年9月28日午前10時37分、大津市・県議会議場) 滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡る再審で無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(41)=彦根市=が国と滋賀県に計約4300万円を求めた国家賠償請求訴訟を巡り、県側の訴訟実務を担う滋賀県警が無罪判決を否定する内容の準備書面を提出した問題で、県警の滝澤依子本部長は28日、県議会本会議で「書面の表現に不十分な点があり、西山さんをはじめ関係者の心情を害したことについて、県警を代表しておわび申し上げる」と謝罪し、訂正する方針を示した。 滝澤本部長は一般質問で同問題について見解を問われた。県警が大津地裁に提出した準備書面に「患者を心肺停止状態に陥らせたのは原告」などと、西山さんを犯人視する記述をしたことについて「再審で無罪判決が確定したことを県警
若狭地方が滋賀県だった時期 滋賀県庁に何度か行ったことがある。お役所の常として、本館に新館にそのまた新館に、といくつかの建物に分かれているのだが、そのうちの「新館」の入口には、滋賀県が福井県南部――嶺南地方を編入していたときの地図がでかでかと掲示されていた。滋賀県の歴史を伝える貴重な資料ということのようなのだが、どうにも心がざわついてしまう。言うなれば首相官邸の入口に、朝鮮半島や台湾を占領していた時代の地図を掲示しているようなもので、福井の人間が怒らないだろうか、と心配になってしまう。 嶺南というのは、文字通り山嶺の南側という意味で、具体的には敦賀市と南越前町とを隔てる木ノ芽峠の南側である。令国制でいう若狭国――現在でいう小浜市、三方郡、大飯郡、三方上中郡はすっぽりこの嶺南に収まるが、同じく嶺南である敦賀市は越前国となるため、嶺南すなわち若狭というのは正確ではない。ちなみに、残る木ノ芽峠の
大津市のNPO法人が今月、ネット上で見知らぬ相手とやりとりできるSNSの危険性を知ってもらうため、ある実証実験をした。女子中高生らを装って交流相手を募ると、開始数秒から返信が相次ぎ、9時間で160人に達した。「裸の写真を送って」など性犯罪に巻き込まれかねない内容が多く、SNSの「闇」から子どもを守る難しさを裏付ける結果となった。(生田ちひろ) 【写真】盗撮行為に悪用されることが多い、消しゴムやUSBを模した小型カメラ 貧困や虐待などに直面する子どもの居場所づくりに取り組むNPO法人「こどもソーシャルワークセンター」が実施。社会福祉士の資格を持つ幸重忠孝理事長(47)の監督の下、10~12日夜の各3時間、スタッフが寂しさを抱えた小6、中2、高1の女子児童・生徒、中2の男子生徒という4人の設定で、メッセージのやりとりや通話ができるスカイプに登録し、交流相手を募った。 高1の「あかり」が「家出し
はやしけいじ @koseiken_hayasi よく見ると、 琵琶湖の中でも琵琶湖大橋のあたり……つまり南湖の北半分が極端に浅くなってて、 北湖の水の大部分を堰き止めているのがわかる。 琵琶湖の水が、どんな風に入れ替わっているか、 入れ替わりに何年必要か、 この地形のこともあり、一筋縄でなさそうなんです。 #琵琶湖の水とめたろか twitter.com/999cc/status/1… 2021-08-28 12:32:31
滋賀県出身のミュージシャン西川貴教さんが22日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、滋賀県草津市の烏丸半島で9月18、19日に開催予定だった「イナズマロックフェス2021」を中止すると発表した。代替の取り組みは未定という。 コロナ禍の影響で昨年はオンライン開催に切り替えていた。この日、滋賀県庁(大津市)で三日月大造知事と会見した西川さんは「県民の皆さまに安心して楽しんでもらい、応援してもらえる気持ちが僕らには一番大事。このような決断は致し方ない」と語った。 滋賀県内では今月8日、まん延防止等重点措置が開始。県はコロナ特措法に基づき、コンサートなどのイベントは観客の上限を5千人とするよう要請している。 代替の取り組みを実施するかは未定。昨年はコロナ禍でオンライン開催に切り替えた。2年前の同フェスには2日間で計約9万5千人が来場していた。同フェスは、滋賀ふるさと観光大使を務める西川さんが琵琶湖の
大津市の無職少年(17)が自宅で小学1年の妹(6)を暴行し死亡させたとされる事件で、傷害致死の疑いで逮捕された少年が、滋賀県警の調べに対し、容疑を認め、「妹の世話をするのがつらかった」との趣旨の供述をしていることが6日、関係者への取材で分かった。母親は留守がちだったといい、県警は家庭状況や暴行の動機などを詳しく調べている。 大津・高島子ども家庭相談センター(児童相談所)の説明では、兄妹は家庭の経済的な理由などで県外の別々の児童養護施設で育ち、妹が小学校に入学した4月から母親と3人暮らしの生活となった。 少年は母親の代わりに妹の面倒をみて、近所の住民は妹とボールなどで仲良く遊ぶ姿をたびたび目にしていた。一方、暴行があったとされる時期に近い7月21日未明、兄妹が自宅近くのコンビニを訪れたため、同センターは「ネグレクト(育児放棄)の疑いがある」などとして、今月4日に母親と面談する予定だった。 少
滋賀県内の眼科クリニックで、マスクをせずに診察するなどしていた院長が新型コロナウイルスに感染し、患者ら約480人がPCR検査を受けていたことがわかりました。 滋賀県内にある眼科クリニックの男性院長は今年7月に新型コロナウイルス感染が確認されました。関係者などによりますと、院長はマスク着用などの感染対策を取らずに診察することがあり、保健所は患者やクリニックの職員ら約480人のPCR検査を実施。その結果、複数人の陽性が判明したということです。 患者の中には院長からマスクを外すように指示されたと話す人もいます。 「(診察時に院長が)マスクしたって関係ない、取って下さい、と。次の診察でマスクして行ったら、看護師さんが(検査機器の)レンズが曇るから取って下さい、と」 MBSの取材に対して院長は「保健所から行政指導を受けた」と認め、「マスクはしたりしなかったりした。今後は感染対策を徹底する」としていま
出会い系サイトで知り合った少女を乱暴したなどとして、京都府警伏見署は3日、強制性交や窃盗などの疑いで、自民党滋賀県支部連合会事務局長の男(43)=滋賀県栗東市=を逮捕した。同署によると、「合意の上での出来事だった」と容疑を一部否認している。 逮捕容疑は2月3日午後9時45分~同10時半ごろ、京都市伏見区の飲食店の駐車場で、専門学校生の少女=当時(18)=を乗用車に連れ込み、車内に監禁。財布から現金約2万5千円を盗んだ上、滋賀県草津市内の駐車場に止めた車内で無理やり性交した疑い。 伏見署によると、男は当日、被害者ともう1人の少女の2人と援助交際の約束をして会っていたが、金銭授受を巡ってトラブルになり、うち1人を車内に連れ込んだという。 自民党滋賀県連の説明では、男は2018年から事務局長を務めているといい、「事実関係を確認中」としている。
4年の休館を経て滋賀県立美術館が開館。「リビングルーム」のような美術館目指す2017年4月からリニューアル整備のため長期休館してきた滋賀県立近代美術館が、新たに「滋賀県立美術館」として開館を迎えた。ディレクター・保坂健二朗が目指す「リビングルームのような美術館」とはどのような姿となっているのか。レポートでお届けする。 滋賀県立美術館の「ウェルカムゾーン」 美術館を県民の「リビングルーム」に 1984年に開館し、2017年から長期休館に入っていた滋賀県立近代美術館が、「滋賀県立美術館」として6月27日に開館を迎えた。 広々とした滋賀県立美術館のエントランスUMA/design farmが手がけた滋賀県立美術館のサイン 同館は当初、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット「SANAA」の設計のもと既存の建物改修と新棟建設をする「新生美術館」計画によって、2020年に開館するはずだった。しかしなが
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著者: 菊池百合子 「故郷」を旅立つとき、人は何を思うのだろう。 滋賀県の北東部にある、長浜市。まだ夏の暑さが残る2018年9月、私は長浜市内の小さな駅に降り立った。誰ひとり知り合いのいないこの街に、引越してきたのだ。 引越した理由を聞かれるたびに、「地方で暮らしてみたかったから」と答えた。 神奈川県の郊外で生まれ育ち、東京の学校に通いながらずっと思ってきたのは、帰れる場所がほしいということ。「地元」と思える街が、どこにもなかった。それでも地方に飛び出す勇気がないまま、時間だけが過ぎていった。 でもあるとき、当たり前のようにずっと過ごしてきた東京にいる理由が、ひとつもなくなっていることに気がついた。試しに引越し先を探してみたらたまたま見つけたのが、一度も行ったことのなかった長浜市だった。1回だけ家を内見して、その次はもう、住むために来た。 ここではないどこかに、行きたかっただけ。言ってしま
琵琶湖に浮かぶ有人島の沖島(C)朝日新聞社 滋賀県彦根市の琵琶湖岸でスーツケースの中から白骨化した死体が見つかった事件で、その主は約14年前、大阪府内で起こった「死体なき殺人」の被害者、歯科医院経営の井澤貴生さん(当時38)と5月24日、判明した。 【写真】“猫島”としても知られ普段は穏やかな沖島の様子はこちら 今回、発見された死体が井澤さんとわかったのは、入れられていた黒いスーツケースが、事件当時と似ていたこと。そこでDNA鑑定を実施し、特定できた。 記者は2007年当時、この「死体なき殺人」を取材し、裁判も傍聴した。 なぜ、14年間も琵琶湖の湖底にスーツケースは沈んでいたのか? 事件のきっかけは琵琶湖にまつわる「都市伝説」だった。京都市内で歯科医院を共同経営していた井澤さんが、行方不明になり、大阪府堺市に住む家族が捜索を依頼したことが事件の発端だった。大阪府警と京都府警が合同で捜査にあ
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