プロセス重視の評価やデータ活用研究といったデータ経営の推進 他方で、アウトドアウェア市場に顧客層を広げようとした時、どうデータ経営を進めたのか。1つ目は、実績から、プロセスを重視する業績評価基準の変更です。 以前の営業の業績評価は、売上や在庫額、粗利額といった定量的なものが中心でした。しかし、データ経営の推進に伴い、現在は、商品をどこに、どの位陳列するかを示す棚割の導入率や、長期間使われていない滞留品のMD(マーチャンダイジング)比率など、プロセス評価に注力するようになりました。加えて、改革にどのくらい取り組んだか、を評価指標に追加。改革の成果ではなく、取り組みの姿勢を重要事項としました。 社員のデータ活用力を上げるため、データ活用をテーマにした研修を開催しました。社員の約2割が対象で、簡単なAI分析ツールの使用を目的とした分析チームの講習では、BI(ビジネスインテリジェンス)とエクセルの