「桃太郎便」のブランドで全国展開する丸和運輸機関は、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)の先駆者としてマツモトキヨシやイトーヨーカ堂をはじめ、数々の企業の経営効率化に貢献してきた。他社が手掛けていないホワイトスペースの創造によって物流ビジネスの可能性を大きく広げてきた同社が、次なる成長マーケットとして注力するのが低温食品物流事業だ。同市場のスケールは3400億円とも推定される。トラック1台から創業し、年商603億円、従業員数約1万名(パート含む)の東証1部上場企業へと育て上げた代表取締役社長の和佐見勝氏に、事業戦略と展望を伺った。 低温食品物流でナンバーワン企業を目指す 若松 タナベ経営との長いご縁に感謝します。丸和運輸機関は、企業の物流を丸ごと請け負う3PL事業を強みに事業を拡大。2015年には東証1部上場を果たすなど、強固な経営基盤を築いていらっしゃいます。 和佐見 今、当社が選択