玄米と野菜を中心にした食事法、マクロビオティック。「マクロビ」とも略され、かつてマドンナやトム・クルーズといったスターが実践していることでも注目された。その起源は日本の伝統食や東洋思想をもとに考えられた食事法だ。マクロビの料理教室を20年以上続ける自然食品店「やさい村」(鹿児島市吉野町)の代表、角屋敷まり子さん(60)に話を聞いた。 ――どのような料理法なのでしょうか できるだけ無農薬・有機栽培の穀物や豆類、野菜、海藻を使い、旬(季節)を大切にします。調味料は天然醸造のしょうゆ・みそ、自然塩、植物油を使い、野菜のうまみを引き出します。野菜の皮を捨てたり、あくを抜いたりはしません。「一物全体」を食べるという考え方です。化学調味料や白砂糖は原則として使いません。 ――肉や魚は使うのでしょうか コイを使う料理(コイコク)もあるのですが、基本的には肉や魚、乳製品などは使いません。 私自身はたまに頂