薙刀と言えば槍が普及する以前の武士の長柄武器の代表格です。その文献上の初出がいつかということについて今回確認してみたいと思います。まずは薙刀の初見についての情報及びその出典を見てみましょう。 https://kotobank.jp/word/%E8%96%99%E5%88%80-857348 ■世界大百科事典 第2版「薙刀」の解説 ・《本朝世紀》久安2年(1146)の条に源経光が所持した武器を〈俗に之を奈木奈多と号す〉と記すのが初見とされる。 続いて、その『本朝世記』がどのような史料であるかについてです。 https://kotobank.jp/word/%E6%9C%AC%E6%9C%9D%E4%B8%96%E7%B4%80-135161 ■世界大百科事典 第2版「本朝世紀」の解説 ・藤原通憲(信西)の編纂した平安時代の歴史書。1150年(久安6)鳥羽法皇の内命を受けて編纂に着手した。当