日本農業新聞の記事によると、アジア各国で稲の多年草化栽培が進んでいるという。多年草化栽培は一度植え付けた稲を連続3から4年間、多年草のように繰り返し収穫する方法で、種も苗も毎年買う必要がないなど、生産コストを大幅に削減することができる(日本農業新聞)。 中国は雲南大学を中心に稲の多年草化栽培の研究・開発を進めており、多年草化した稲を使用すると毎年、二期作の収穫が可能。平均生産量は、1ヘクタール当たり年間6800キロと一般の米の生産量並みとなっているという。また生産コストに関しても、季節ごとに46.8から51%を削減できるとしている。中国のほかにもラオスやミャンマー、タイなどでも同様の試験が開始されているという。日本でも一部農家で稲の多年草化栽培をおこなっているところもあるようだ。 pongchang 曰く、 早生で地球温暖化で2番穂も稔るがカメムシ対策も大変な今日この頃。 雲南省を中心に稲
「ラッセーラー」のかけ声とともに大型の「ねぶた」を青森市の中心部で運行する「ねぶた祭」。まさに青森の夏の象徴です。 例年8月7日までの6日間開催され、「ねぶた祭が終わると秋になる」といわれるほど青森の夏は短く、そして涼しいとされてきました。 ところが、おととし7年ぶりに青森に赴任した私がいろんなところで聞いたのは「青森が暑くなった」という声でした。 青森の涼しい気候を生かして生産され、全国一の生産量を誇るりんごはどうなってしまうのか。取材を始めました。 (青森放送局記者 吉永智哉) 青森を含む東北地方の去年の年間平均気温は平年より0.8度高くなっていて、平年からの上昇幅は1990年とおととし(2020年)に並んで、統計を取り始めてから最も大きくなりました。 背景には地球温暖化の影響もあると考えられています。 取材の中で私は、気象庁が今世紀末にかけての気温の変化を予測していることを知ります。
カメムシの体内に共生する細菌が、駆除のためにまかれる農薬の効果を弱める手助けをする仕組みを、産業技術総合研究所などのチームが解明した。まずは体内に入った農薬を細菌が分解。その結果、細菌に有害な物質が生じるが、カメムシが素早く体外に排出する「連係プレー」で対処していた。 チームは、農薬の分解に関わる細菌の遺伝子も特定した。同研究所の菊池義智主任研究員(応用昆虫学)は「遺伝子を働かなくする物質を探し、害虫の防除…
凄腕しごとにん 新潟県南魚沼市の地名を冠した「八色(やいろ)しいたけ」の特徴は、かさの厚さだ。厚いものは4~5センチある。「スーパーマリオ」のキノコのようだ。 生産者15軒でつくる「八色しいたけ事業協同組合」は毎年、夏休みに都会の子どもたちを招くシイタケ狩りツアーを開いている。代表理事の駒形永幸さん(38)は「子どもはみんな、より大きいシイタケを探して手を伸ばします」と言う。 栽培ハウスの数は現在約120棟。ここ数年、栽培品種の統一などを推し進めた結果、販売量は約1400トンの大台を2年続けて達成した。生産者価格ベースの販売額は約14億円になった。 生産者価格は、1キロあたり平均約1千円。卸売業者が利ざやをのせて売買する東京都中央卸売市場の年平均価格が1千円近辺であることを踏まえると、高い水準だ。 出稼ぎしないですむように 売り先はJA魚沼みなみ(現JAみなみ魚沼)が切り開いてきた。いまで
リンゴに発生する病気「リンゴ黒星病」の対策で、県果樹試験場(須坂市)は本年度、リンゴの遺伝情報を使った新たな育種法を導入し、黒星病にならない品種の開発に乗り出す。県内では2018年6月、農薬が効かない「薬剤耐性菌」が初めて確認され、生産者らは警戒を強めている。同試験場によると、現状では国内で商業栽培される生食用リンゴで遺伝的に黒星病にならない品種はなく、開発に至れば農薬散布量の削減や安定生産につながる期待がある。 「DNAマーカー育種」と呼ばれる技術を導入する。個体ごとに異なるDNAの塩基配列を解析し、黒星病への強さ、食味の良さ、日持ちの良さといった特性を伝える遺伝子の近くに目印(マーカー)を探す。交配した「子」の苗を検査し、マーカーを手掛かりにこうした遺伝子が引き継がれているか確認し、選別する。 同試験場は1985(昭和60)年から国内の品種と黒星病が発生しない海外の野生種を掛け合わせ、
去年生産されたコメの味や香りを審査する食味ランキングの結果が公表されました。今の形による格付けが始まって以来、唯一、28年連続で最上位の「特A」の評価を保ってきた新潟県魚沼産の「コシヒカリ」が、初めて1つ下の「A」の評価に落ち、産地間の競争が激しさを増しています。 28日は、去年生産された全国151の銘柄のコメの格付けが発表され、前の年より1つ少ない43の銘柄が最上位の「特A」の評価を受けました。 一方で、現在の形による格付けが始まった平成元年から唯一、28年連続で「特A」の評価を保ってきた新潟県魚沼産の「コシヒカリ」は初めて1つ下の「A」の評価に落ちました。 今回「特A」の評価を受けたのは、北海道の「ななつぼし」や佐賀県の「さがびより」などの常連のほか、埼玉県県東産の「彩のきずな」、高知県県北産の「にこまる」、佐賀県産の「夢しずく」の3銘柄が初めて「特A」となりました。 日本穀物検定協会
1.はじめに 5年前に、「奇跡のリンゴ」という映画が公開されて話題になりました。モデルとなった人物は、木村秋則という農薬も肥料も使わずにリンゴを栽培することに成功したと「自称」している青森県のリンゴ農家です。 農業ルネッサンス(Facebook) NPO法人 木村秋則自然栽培に学ぶ会 私は農業界の片隅で薄禄を食んでおります。「奇跡のリンゴ」という物語、木村氏の主張は日本農業に有害無益であると確信していたため、映画の公開当時にこのブログにて批判記事を執筆しました。木村氏の主張の問題点に関しましては過去記事をご参照ください。 「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作(補足)− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −無農薬のジレンマ− 「奇跡のリンゴ」という幻
東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて食でも騒ぎになっている。「豊かな日本食でおもてなし」までは良かったが、実は食材が「足りない」という話である。日本は独自の文化と密接に関係しながら、四季を感じさせる食材、多様な地域食材、夏でも新鮮な魚介類など、世界に誇れる豊かな食に満ちあふれている。 そればかりか、もともと外来起源であったラーメンやカレーなども独自に進化する中、日本食として逆に世界に広まっているものも少なくない。牛肉のように明治以前は日本では全く食べなかったようなものですら世界ブランドになっている。日本産ワインが世界で金賞を獲得することもめずらしくない。そのような日本の食が世界に広がるのを誇りに思っていた矢先のできごとである。 「足りない」というのはどのようなことだろうか。実は、オリンピック・パラリンピックの求める「要件を満たす」食材が足りないということである。もともとオリンピック
【5月25日 AFP】ナイジェリア北部の州政府は24日、州内のトマト産業がガの幼虫の食害で壊滅的な被害に見舞われていることを受けて、非常事態宣言を発令した。この被害により、同国の主要な食用作物であるトマトの供給が脅かされているという。農業従事者らは、今回のガの大発生を、西アフリカで近年猛威を振るった致死性の感染症になぞらえて「トマトのエボラ」と呼んでいる。 北部カドゥナ(Kaduna)州からこのニュースが伝えられると、ナイジェリア国内のソーシャルメディアでは、トマト不足によって「ジョロフライス」が作れなくなると懸念する声が次々と上がった。ペースト状のトマトを材料に使うジョロフライスは、同国で広く食されている国民的な料理だ。 大発生しているのはトマトキバガ(学名:Tuta absoluta)。この被害により、トマトの価格は高騰。ガソリン価格67%上昇とインフレ・スパイラルによって苦しい状況に
ざ_な_く&890P@VOCALOID&VTuber @z_n_c_890_P gravitonics.com/fresh_food/veg… 今度はグラビトン…重力波か…野菜自体は普通の有機野菜で、梱包で重力波を使っているようだ…これではツッコミが追いつかない… 2016-04-19 16:26:49 リンク Wikipedia 重力子 重力子(じゅうりょくし、英: graviton、グラビトン)は、素粒子物理学における四つの力のうちの重力相互作用を伝達する役目を担わせるために導入される仮説上の素粒子。2016年までのところ未発見である。 アルベルト・アインシュタインの一般相対性理論より導かれる重力波を媒介する粒子として提唱されたものである。スピン2、質量0、電荷0、寿命無限大のボース粒子であると予想され、力を媒介するゲージ粒子である。 超対称性がある場合、重力子に対応する超対称性パート
今回は現在公開中のSF映画「オデッセイ」に登場する火星産の「完全有機栽培」ジャガイモを取り上げる。 赤い砂漠の「ロビンソン・クルーソー」 本作は無名の新人作家アンディ・ウィアーが自身のウェブサイトで発表した小説「火星の人」(早川書房)を原作に、「エイリアン」(1979、本連載29回参照)、「ブレードランナー」(1982、本連載8回参照)などのリドリー・スコットが監督した火星を舞台にした近未来SF映画である。 NASA(アメリカ航空宇宙局)による3度目の有人火星探査ミッション「アレス3」で6人の宇宙飛行士が火星のアキダリア平原に着陸して16ソル(火星の1日の単位、1日は24時間39分)目、予測を越えた猛烈な砂嵐によって一行は任務の中止を余儀なくされ、船長のメリッサ・ルイス(ジェシカ・チャステイン)は撤退を決断する。ところが撤退の途中でクルーの一人マーク・ワトニー(マット・デイモン)に突風で飛
1.はじめに 7/15(水)に、茨城県つくば市の国立環境研究所にて、公開シンポジウム「ネオニコチノイド系農薬と生物多様性〜何がどこまで分かっているか? 今後の課題は何か?」が開催されました。記事にて報告します。 実に楽しく、有意義なシンポジウムでした。しかも私は業務として参加したので、会社から交通費が出ておりました。参加費は無料でしたが。皆さんも会社の金で公然と遊べる身分を目指しましょう。 会場内での写真撮影が禁止されていたのが残念です。 講演内容は以下の通りです。 ネオニコチノイド系農薬の基礎知識 永井孝志(農業環境技術研究所) ネオニコチノイド系農薬等のハナバチ類への影響 中村 純(玉川大学) ネオニコチノイド系農薬の生態リスク評価 五箇公一(国立環境研究所) 水田におけるネオニコチノイド系農薬影響実態 日鷹一雅(愛媛大学) 私は十数年前に大学の農学部に入学し、それ以来数え切れ
昨日(3/20)、玉川大学にて開催された、日本農薬学会第40回大会に参加しました。目的は、同大学ミツバチ科学研究センター所属の中村純教授によるネオニコチノイド系農薬の規制に関する講演です。非常に重要な内容だと思いますので、レビュー記事を書く次第です。 東京都と神奈川県の間で帰属を巡って紛争が絶えないとの噂がある地、町田市。 この大学はミツバチの研究に関して日本一です。今回の講演の会場としては最適でしょう。 日本全国から農薬メーカーと農水省の御用学者が集結する呪われた学会です(大嘘)。 発表の内容を私が勝手にまとめると、以下のようになります。 ミツバチの農薬に起因すると考えられる異常は最近初めて起こったことではない。数十年前から断続的に起こっている。 送粉者(花粉媒介者)としての能力はミツバチより野生のハナバチ類の方が重要であり、野生のハナバチが減少している。 野生のハナバチには農地周辺の餌
農林水産省は17日に原案をまとめた「食料・農業・農村基本計画」で食料自給率目標(カロリーベース)を50%から45%に下げる一方、日本の食料生産力を示す新たな指標を示した。もし食料の輸入が止まっても、国内農業をイモ中心に切り替えれば必要なカロリーを確保できるという。 基本計画は、今後10年の農業政策の方針を示すもので、今月中の閣議決定を目指す。これまではカロリーベースの食料自給率を重要視してきたが、生産力や、「売れる」農産物をどれだけ作っているかを重要視する政策に転換する。 新たな指標は、いざという時に国産でどれだけの食料を供給できるかを示す「食料自給力」だ。戦争などで輸入が止まった場合に、国内で国民1人に対して1日にどれだけのカロリーを提供できるかを示す。 体重を保つために人が1日あたり必要なカロリーを2147キロカロリーとし、どんな作付けでどの程度のカロリーを供給できるか、4パターンの試
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