今年5月に「5類感染症」へ移行してから、新型コロナに関して患者さんの自己負担が発生するようになりましたが、10月からもう少し自己負担が増えることが決まりました。感染者数が多く、みなさんもいつ感染するか分かりませんので、詳しく解説したいと思います。 インフルエンザよりも高い薬価「5類感染症」へ移行してから、新型コロナに関する医療費に自己負担が発生するようになりました。それでもなお、まだまだ政府が補助してくれている現状があります。 令和5年9月30日までは、外来診察代や検査代などの医療費には自己負担が発生しますが、新型コロナの抗ウイルス薬に関しては全額公費負担となっています。 新型コロナの抗ウイルス薬の薬価は非常に高く(表1)、インフルエンザで投与されるタミフルなどの抗ウイルス薬の薬価とは10倍以上の開きがあります(表2)。 表1.新型コロナに対する抗ウイルス薬の薬価(筆者作成) もし3割負担