安武右京(石立鉄男)は独身のサラリーマン、少しオッチョコチョイだが、気のいい男である。ある日「アネ、キトク」の電報を受け取り駆けつけたが、姉・豊子(長内美那子)は6才になったばかりの女の子、橋本千春(杉田かおる)を残して死んだ。そのうえ、千春の父親は6年前に家出。両親を早くに亡くし、姉に育てられた右京は千春を育てることにした。下宿先の米屋は、主人の井上精太郎(大坂志郎)と、口八丁手八丁の女房の時枝(三崎千恵子)、現代っ子の次女の和子(有吉ひとみ)、少々のんびりした長男の昇(小林文彦)、そして右京を警戒する長女の園子(松尾嘉代)。ともかくも、この人のよい一家の中で、右京と千春の新しい生活が始まる。ある日なかなか右京になじまなかった千春が、初めてこう呼んだ。「パパ!」右京は、独身でパパになった【以上、「ホームドラマチャンネル」宣材より】。脚本の松木ひろしは後年、本作で出演の杉田かおるを抜擢した