「報道が歪んでいる」ーインターネット上ではマスメディア批判はもはやお約束のコンテンツだ。参議院選挙では自民党が報道内容が公平さを欠いているとしてTBSを取材拒否した。マスメディアは、中立・公正・客観的な報道を標榜しているが、その姿勢には読者や視聴者から疑いの目が向けられ、権力によるメディア介入のきっかけにもなっている。いっそメディアの中立・公正を禁止してみてはどうだろうか。 中立・公正はあり得るのか4月から情報ネットワーク法学会で「ソーシャルメディア社会における情報流通と制度設計」というタイトルで研究会を行っている。ソーシャルメディアの普及によって、「誰もが情報発信者」となった社会の将来像とあるべき制度設計を考えるもので、メンバーは研究者やジャーナリストらで構成されている。7月末に行われた第4回 の討議「ネット選挙・メディア・民主主義」で、メディアとプラットフォームの在り方が議論になった。