英語教育における会話重視に「財界」の意向が働いているというような話を聞く事がある。実際、財界人が中学校で3年、高校で3年、それから4年大学に行っているのに英語が話せないのはけしからん!とか言っているのはたまに聞く。 財界人は当然、政界や官界にも知人が多いわけで、今の英語教育には財界の意向がそれなりに反映されているのは確かだろう。日本の教育の目的は財界が要求するような人間を大量生産することにあるのだから、これは当然の事と言える。 実際日本企業がどれくらい英語に困っているのかは分からないが、たしかに中学と高校での英語の授業が何百時間あるのに日本人のほとんどが基本的な英語の運用能力を持たない、というのは考えてみたらとても変な事である。 どんな事をやるにしても、何百時間をかけて物事を学べばそれなりに上達してもよいようなものなのに日本人の英語というのは一向に上達する様子がない。結果がすべてのビジネス