不要不急線を歩く02 〜〜成宗電気軌道(千葉県)〜〜 「不要不急」といえば、今ならば「外出を控えて」となる。しかし、太平洋戦争の戦時下では、不要不急の名のもとに、多くの「鉄道路線が休止、廃止」となった。不足する鉄資源を得るため、これらの路線のレールが外されていったのだ。 今回は、その「不要不急線」として廃止された成宗電気軌道(せいそうでんききどう)の廃線跡を紹介したい。訪れると予想外に多くの発見があった。 【関連記事】 “不要不急”の名のもと戦禍に消えた「旧五日市鉄道」廃線区間を歩く 【成宗電気軌道①】廃線歩きは一枚の絵葉書から始まった筆者の手元に一枚の古い絵葉書がある。そこには「成宗電車宗吾停留場」と印刷されている。さて、成宗電車とは? ほとんど馴染みのない名前の電車だ。どこを走っていたのか調べてみると、現在の千葉県成田市内を走っていた電車であることが分かった。 さらに、戦時下の1944