平安・鎌倉期の歌人、藤原定家が日記「明月記」に書きのこした「赤気(せっき)」がオーロラであることを裏付けたとする論文を、国立極地研究所や国文学研究資料館などのチームが米地球物理学連合の学術誌に発表した。低緯度で連続して観測されたオーロラの記録としては国内最古という。 明月記には、1204年2月21日と23日に加えて、3月にも京都で「赤気」が見え、「山の向こうに起きた火事のようで重ね重ね恐ろしい」と書かれている。また、国内の別の文献「御室相承記」にも2月21日から3日間「赤気」が現れたという記述がある。 チームは、過去2000年の京都の地磁気の状況を計算。当時は地磁気の軸が現在とは異なり、日本でオーロラが観測しやすい状況だったことがわかった。 また、中国の歴史書「宋史」に…