スイス・ベルトゥーの地下貯蔵室で、音楽を聞かせて熟成中のエメンタールチーズに耳を近づけるチーズ職人で獣医師のベアト・ワンフラー氏(2018年10月19日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP 【11月5日 AFP】「完璧」なナチュラルチーズを探し求めるチーズ愛好家でも、熟成過程でどんな音楽が流れていたかを気にしたことなどないに違いない。チーズに音楽を聞かせるなんて、正気とは思えないという人も多いのではないだろうか。 だが今、スイス中部エメンタール(Emmental)地方では、地元名産のエメンタールチーズの熟成に音楽がどのような影響を及ぼすかを調べる実験が行われている。 実験に乗り出したのは、日中は獣医師だが、夜はエプロンを着けて熟練のチーズ職人に早変わりするベアト・ワンフラー(Beat Wampfler)氏。エメンタール地方の外れにある町ブルクドルフ(Burgdorf)