先日、スーパーの試食コーナーに置かれた焼肉をものすごいスピードで食べるおじさんを見て唖然とした。おそらく10枚以上は残っていた肉を、慣れた感じで手早くまとめて大口で平らげ、何事もなかったかのように次の試食コーナーへと進んでいったのだ。 ところが、実際にスーパーで働く人にその話をすると、みんな口をそろえて、「あぁ、よくある話だよ」という。話を聞くと、万引きのように警察沙汰になるほどではないが、ちょっと困ったお客さん、というのは想像以上に多いらしい。 たとえば、商品を元の場所に戻さない、なんてことは日常茶飯事。 「お菓子のところにコロッケやリンゴが置かれていたり、弁当のところに肉があったことも。さすがにその肉は廃棄したけどね……」 と教えてくれたのは近所のスーパーで働くパートさん。 スーパーにあるものを必要以上に持ち帰ろうとする人も多いという。 「惣菜用のパックなんて、2~3枚どころか、10枚