新型コロナウイルス感染症がまん延する中国で、各地の感染率が50~80%に達したとの見方が12月31日までに相次いで示された。年末年始の3連休が31日に開始。1月下旬には春節(旧正月)の大型連休もあり流行拡大が必至だ。 中国メディアによると、中国の著名な感染症専門家は31日までに、北京の感染率が80%を超えたとの見方を示した。北京としては第1波の流行だが「想定外の勢いだ」と指摘した。 中国政府は正確な数を把握できないとして無症状感染者の発表を12月14日にやめた。一部の地方政府はアンケートで地元の感染率を推計。海南省は30日、感染率が50%に達したようだと明らかにした。四川省当局も25日時点の感染率は64%だったと発表している。 政府は感染拡大の中でも経済活動の再開を進める構え。海南省はリゾート地として有名で、年末年始に多数の観光客が訪れるため警戒を強めている。北京など各地でも多くの商業、観