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ブックマーク / www.udiscovermusic.jp (38)

  • Apple Musicによる「史上最高のアルバム100枚」全順位が公開

    Apple Musicによる史上最高のアルバムを讃える「100 Best Albums」(史上最高のアルバム100枚)の全リストが公開となった。 Apple Music「100 Best Albums of all time」 100位 ロビン『Body Talk』 99位 イーグルス『Hotel California』 98位トラヴィス・スコット『ASTROWORLD』 97位 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン『Rage Against the Machine』 96位 ロード『Pure Heroine』 95位 アッシャー『Confessions』 94位 ブリアル『Untrue』 93位 ソランジュ『A Seat at the Table』 92位 タイラー・ザ・クリエイター『Flower Boy』 91位 ジョージ・マイケル『Listen Without Prejudice Vo

    Apple Musicによる「史上最高のアルバム100枚」全順位が公開
  • ケンドリック・ラマー『DAMN.』解説:「類い稀な音楽作品」と評されピューリッツァー賞を受賞した黒人としての誇りや宗教がテーマ作品

    ケンドリック・ラマーは常に音楽を通してストーリーを語り、口から出る言葉と視覚的な伝達方法の橋渡しをしてきた。しかしながら、聴き手に辛抱強く耳を傾け、答えを探り出しながら理解することを要求したのが『DAMN.』である。 『DAMN.』が発売されたのは、爆発寸前のような政治的な緊張が続いていた2017年の4月14日だった。叩きつけるような、見事な出しかただったのだ。ラマーはアルバムを通して、壊滅的な時代において人々が自分を抑え、反省し、理想を捨てないように闘う必要性を教え込んでいる。 <関連記事> ・ケンドリック・ラマー『To Pimp A Butterfly』を新たな視点で読み解く ・ケンドリック・ラマーのコンセプト・アルバム『good kid, m.A.A.d city』 ・ヒップホップと政治問題:グランドマスター・フラッシュからケンドリックまで カテゴリーとしてはコンシャスな作品 『DA

  • ドナ・サマーの「I Feel Love」はいかにして音楽シーンに変革をもたらしたのか

    時は1977年。ブライアン・イーノとデヴィッド・ボウイは、ベルリンで『Heroes』の制作に勤しんでいた。そんなある日、イーノは新発売の7インチ盤を興奮気味に掲げながらスタジオに駆け込み、ボウイにこう熱く語った。 「このシングルはこの先15年のあいだ、クラブ・ミュージックのサウンドを一変させるよ」 そのシングルこそがドナ・サマーの「I Feel Love」だった。彼の言葉は確かに正しかったが、このコメントには2点の訂正が必要だ。つまり、“この先15年のあいだ”を“永久に”、そして“クラブ・ミュージック”を“あらゆる音楽”に変える必要があったのだ。 <関連記事> ・夫ブルース・スダノが語るドナ・サマー「私の知る限り、誰よりもすばらしい人物」 ・ドナ・サマーの新EP『Any Way At All』が“国際女性デー”にあわせて配信 Donna Summer – I Feel Love ジョルジオ

    ドナ・サマーの「I Feel Love」はいかにして音楽シーンに変革をもたらしたのか
  • ソウルとファンクの1974年:50年前の時代を定義した7つの作品

    ヒップホップやR&Bなどを専門に扱う雑誌『ブラック・ミュージック・リヴュー』改めウェブサイト『bmr』を経て、現在は音楽映画・ドラマ評論/編集/トークイベント(最新情報はこちら)など幅広く活躍されている丸屋九兵衛さんの連載コラム「丸屋九兵衛は常に借りを返す」の第46回。 今回は、今から50年前となる1974年のチャートで話題となったソウルとファンクの名盤について。 <関連記事> ・【動画付】1974年に発売されたアルバム・ベスト68 ・【動画付】1984年に発売されたアルバム・ベスト64 ・【動画付】1994年に発売されたアルバム・ベスト69 ・ベスト・アルバム・ランキング記事一覧 1970年代は米ブラック・ミュージックが最も熱かったディケイドの一つ。というわけで今から50年前にあたる1974年のブラック・ミュージック界を見てみよう。 取り上げる7作品とは、ビルボードの「Hot Soul

  • 80年代ポップスにおけるソウルミュージックの影響:ポップとソウルの間を自在に往来した者たち

    テクノロジーの発展が音楽から魂 (ソウル) を奪ったというのが1980年代のポップ・ミュージックに関する通説となっている。しかしながら実際には真逆だった。シンセサイザーやドラム・マシンが使用されてはいたものの、1980年代ポップのサウンドは十分にソウルフルだった。元々、ポップやロックのアーティストの多くはそもそも、ソウル・ミュージックからインスピレーションを受けてそのスタイルとキャリアを形成していた。 一方でまた、ジャンルを越えて、ニュー・ウェイヴや1980年代ポップのテイストを取り入れたR&Bのミュージシャンも決して少なくなかった。そして当時の大物たちの中にも、ポップとソウルの境界を自在に往来し、一定のジャンルに収まることのないサウンドを奏でていたアーティストがいた。 <関連記事> ・モータウン・レコードがキング牧師の名演説をレコード化した経緯 ・女性たちの社会進出を後押したモータウンと

    80年代ポップスにおけるソウルミュージックの影響:ポップとソウルの間を自在に往来した者たち
  • 1988年「ロックの殿堂」授賞式におけるザ・ビートルズの紹介役、ミック・ジャガーのスピーチ

    YouTube: Rock & Roll Hall of Fame / Mick Jagger Inducts The Beatles into the Rock & Roll Hall of Fame | 1988 Induction ザ・ビートルズ(The Beatles)が、“最後のビートルズ・ソング”「Now And Then」、そして1973年に発売された2つのベストアルバム『The Beatles 1962-1966』(通称:赤盤)と『The Beatles 1967-1970』(通称:青盤)の2023年ヴァージョンをリリースすることが発表となった。 この発売を記念して、ザ・ビートルズやザ・ビートルズのメンバーが“ロックの殿堂入り”を果たした際の授賞式でのスピーチの翻訳を連続してご紹介。 記事では、ザ・ビートルズがロックの殿堂入りを果たした1988年の授賞式におけるザ・ビート

  • ローリング・ストーンズ「Jumpin’ Jack Flash」解説:苦しい時期から抜け出すことを歌った曲

    ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を2023年10月20日に発売することを発表した。 この発売を記念して彼らの過去の名曲を振り返る記事を連続して掲載。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと ・ピート・タウンゼントによる“ロックの殿堂”紹介スピーチ掲載 1年という期間があれば、さまざまなことが起こるものだ。1967年、“サマー・オブ・ラヴ”が色鮮やかに花開くと、万華鏡のように目くるめく楽曲の数々がその文化を彩った。そしてそういった楽曲群は、複雑なサウンドと現実離れした世界観によって、五感を刺激するドラッグの幻覚状態を再現していた。 この年、ジェファ

    ローリング・ストーンズ「Jumpin’ Jack Flash」解説:苦しい時期から抜け出すことを歌った曲
  • “低音の革命”:UKのニュー・ウェーヴとポスト・パンクがいかにしてベースの奏法を変えたか

    基盤となる部分が変われば、その上に置かれるものにも影響が及ぶ ―― それは物理と音楽の両方における基原理である。1970年代後半から1980年代前半にかけてのイングランドでは、そのことが特に顕著だった。1960年代の革新的なベーシストたちのプレイが、ポスト・パンクやニュー・ウェーヴのサウンドに応用されるようになったのである。 <関連記事> ・早弾きだけじゃない、新たな方向性を開拓した80年代のギター・ヒーロー ・プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20 ・史上最高のベーシスト・ベスト50 エルヴィス・コステロとブルース・トーマス クラッシュ、セックス・ピストルズ、ダムドといったグループは、UKパンク界が送り込んだ第一の軍勢にすぎなかった。狡猾なミュージシャンたちは、そのあとで次なる一手を模索し始めたのである。「White Riot(白い暴動)」や「God Save The Que

    “低音の革命”:UKのニュー・ウェーヴとポスト・パンクがいかにしてベースの奏法を変えたか
  • ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか【#HIPHOP50】

    1973年8月11日はヒップホップ誕生日とされている。クール・ハークと妹のシンディ・キャンベルが、ニューヨークのブロンクスでパーティーを開き、ヒップホップの音楽文化が誕生した歴史上重要な日とされ、米国上院では8月11日を「ヒップホップ記念日」として制定した。 今年の50周年の日に合わせて、ライター/翻訳家の池城美菜子さんが全5回にわたってヒップホップを紐解く短期集中連載を実施。第2回は「ヒップホップと資主義」について。 ヒップホップ生誕50周年を記念したプレイリストも公開中(Apple Music / Spotify / YouTube)。 <関連記事> ・【連載第1回】ヒップホップとは何か、その定義とは ・【連載第3回】:いまさら聞けないヒップホップの地域分類とサブジャンル ・グラミー賞にてHIPHOP50周年を祝う盛大なトリビュートが披露 ・50周年の年に考える、ジャマイカの影響と

    ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか【#HIPHOP50】
  • プログレッシヴ・ロックのベスト30曲:正典から選び抜いた必聴の名曲たち

    プログレッシヴ・ロックの正典から選び抜いたベスト・ソングに目をやると、人生のあらゆる重要事項について歌われた曲が見つかるだろう。精神の旅、永遠の愛、高速レーシングカー、そして小便のかかった雪を避ける必要性。もちろん不滅のギター及びシンセサイザー・ソロ、そして、思わずスパンコールがあしらわれたケープを羽織ってしまいそうなほど多用されるトリッキーな拍子記号だ。 このジャンルの音楽を30曲に絞り込むのは簡単ではなかったが、少なくとも、かなり長めの曲をいくつか挙げている。さらには、大作と遜色のない4~5分の曲もいくつか加えている。 この記事は、長年の歴史の中で生まれたプログレッシヴ・ロック最高峰の楽曲を選んだものだ。多様性を考慮して、同じバンドを2回以上登場させることは避けた。さぁ、ヘッドフォンの音量を上げて、宇宙へと旅立とう。 楽曲はプレイリストでも展開中(Apple Music / Spoti

    プログレッシヴ・ロックのベスト30曲:正典から選び抜いた必聴の名曲たち
  • 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』サントラ全曲解説

    2023年5月5日に世界公開、そして日では世界に先駆けて5月3日に公開される映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』。5月4日に国内盤CDも発売されることが決定したサウンドトラック収録全楽曲について、映画音楽関連のライター業だけではなく小説も出版されるなど、幅広く活躍されている長谷川町蔵さんに寄稿いただきました。 <関連記事> ・映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』新予告編にレインボーの名曲が使用 ・レインボー「Since You’ve Been Gone」:第2期グラハムの歌声でヒットした1曲 ・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの大ヒットと人気の秘密は サントラにあり 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの主人公ピーター・クイルが、ラヴェジャーズによって宇宙に連れ去られたのは1988年のことだ。それ以来、彼はウォークマンで亡き母が作ったミックステ

  • プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20:サウンドの根幹を支えるミュージシャンたち

    ベーシストというのは、昔からバンドの中でも“静かな男”というイメージが強く、映画『スパイナル・タップ』に登場するデレク・スモールズにいたっては“ぬるま湯”のような役割だとさえ言い放っている。 しかしながら、プログレッシヴ・ロックというジャンルに括られるベーシストでこの例に当てはまる人物はほとんどいない。彼らは素晴らしいリフを弾いたり、パワフルな低音で演奏を支えたり、時には目も眩むようなソロを披露したりすることさえあるのだ。 ここではそんなプログレッシヴ・ロック界を代表する名ベーシストたちを紹介していきたい。4の弦(場合によっては、その数は8や12ということもある)を操ってプログレ・サウンドの根幹を支えるミュージシャンたちを讃えていこう。 なお、下記のリストから漏れていると感じるプログレッシヴ・ロックの名ベーシストがいると感じられた方は、ぜひ下のコメント欄を通じてその名前を教えてほしい

    プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20:サウンドの根幹を支えるミュージシャンたち
  • ジャズ・サックスの巨匠、ウェイン・ショーター逝去。その功績を辿る

    謎に満ちたジャズ・サックス奏者/作曲家のウェイン・ショーター(Wayne Shorter)は、ジャズ・ロックやフュージョンの生みの親の一人でもある。そんな彼が、2023年3月2日、ロサンゼルスの病院で亡くなったと広報担当者がニューヨーク・タイムズに伝えた。89歳だった。彼は、3番目のであるキャロライナ・ドス・サントスと娘のミヤコを残してこの世を去った。 先達のジョン・コルトレーン同様、ウェイン・ショーターはソプラノ・サックスの人気向上に大きく貢献した。ソプラノ・サックスはメロディーを奏でるだけでなく、浮世離れした不気味な音色を出すのにも打って付けの楽器だ。 ショーターは1950年代後半のハード・バップ・シーンでテナー・サックスを演奏して経験を積んだあと、1960年代に発展したポスト・バップ・ジャズ界の中心人物として名を馳せた。その時期には一連のソロ・アルバムをブルー・ノートから発表したほ

    ジャズ・サックスの巨匠、ウェイン・ショーター逝去。その功績を辿る
  • メガデス初の武道館公演ライヴレポ:マーティがゲスト参加し、現在の充実ぶりも示した歴史的90分間

    2023年2月、全米全英アルバムチャート3位(全英では自己最高位)を記録した最新アルバム『The Sick, The Dying…And The Dead!』を引っさげたジャパンツアー中のメガデス。そんな彼らが2月27日には自身初となる日武道館公演を開催。元メンバーのマーティ・フリードマンがゲスト参加しての約24年ぶりの共演が話題となっている。 そんなメガデスが奇跡的な一夜について、音楽評論家の増田勇一さんによるライヴ・レポートを掲載。 あわせてこの日のライヴのセットリストがプレイリストとなって公開されている(Apple Music / Spotify)。 <関連記事> ・【独占インタビュー】メガデスのデイヴ・ムステインが新作について語る ・メガデス、初の武道館公演への意気込みや癌を乗り越えた新作アルバムの制作を語る ・メガデス、2/27の日武道館公演で、マーティ・フリードマンとの共演

  • 映画『BLUE GIANT』の劇中でジャズ・ファンをうならせる3つのこだわりポイント

    シリーズ累計920万部超の大人気ジャズ漫画BLUE GIANT」(原作:石塚真一)が、2013年の連載開始から10年の時を経て遂にアニメーション映画化され2023年2月17日から大ヒット上映中だ。 “音が聞こえてくる漫画”として数々の口コミと共に高く評価されてきた「BLUE GIANT」だが、今回音楽を担当したのは世界的ピアニストの上原ひろみ。今回、主人公・宮大たちが結成するトリオ“JASS”のオリジナル曲だけでなく、劇伴音楽をほぼ全曲書き下ろし、演奏及びサウンド・プロデュースを務めている。また、映画と同日に発売されたサウンドトラックは、日iTunes Storeで総合アルバム・ランキング1位、オリコンデイリーアルバムランキングで2位を獲得している。 「最大の音量、最高の音質で、物のジャズを届けたい」というスタッフの情熱が込められた映画BLUE GIANT』。劇中に登場するジャ

  • 『Burnt Weeny Sandwich』:ザッパがフュージョンとドゥ・ワップを組み合わせたご馳走のような逸品

    きわめて多作なことで知られるフランク・ザッパ(Frank Zappa)は、1969年10月10日の『Hot Rats』のリリースから間もない1970年2月9日に早くも次のアルバム『Burnt Weeny Sandwich』をリリースした。 厳密にはマザーズ・オブ・インヴェンション(The Mothers of Invention)名義の作品に当たる『Burnt Weeny Sandwich』は、『Hot Rats』のレコーディング・セッションで収録されたものの、発表に至らなかったトラックを集めたものだったが、一方でジャズ・フュージョンや実験音楽、アヴァンギャルド・ロックといったジャンルの可能性を広げた重要なアルバムである。 <関連記事> ・フランク・ザッパが残した15の名言:時代を超越したウィットと洞察力 ・フランク・ザッパの意外なエピソード10選 ・60年代のフランク・ザッパ:サイケ風の

    『Burnt Weeny Sandwich』:ザッパがフュージョンとドゥ・ワップを組み合わせたご馳走のような逸品
  • フランク・ザッパ『Chunga’s Revenge』解説:一切の妥協を排して快作

    気持ちいいほどに既成概念を壊してみせた『Chunga’s Revenge(チャンガの復讐)』は、フランク・ザッパ(Frank Zappa)が1970年に発表した3枚のアルバムのうち最後の1作。 彼は同年すでに『Burnt Weeny Sandwich』と『Weasels Ripped My Flesh(いたち野郎)』をリリースしていた。『Chunga’s Revenge』はザッパのソロ名義ではあるが、実際には新体制となったマザーズのアルバムとなっている。 ジェフ・シモンズ(ベース)、ジョージ・デューク(キーボード、トロンボーン)、エインズレー・ダンバー(ドラム)、そして多数の楽器を操るイアン・アンダーウッドという面々に、元タートルズのふたりの強力なシンガー、ハワード・ケイランとマーク・ヴォルマン(契約上の問題によりフロ&エディ名義での参加)を迎えたメンバーが同作で顔を揃えた。 <関連記事>

    フランク・ザッパ『Chunga’s Revenge』解説:一切の妥協を排して快作
  • ユニバーサルミュージックグループがフランク・ザッパの全作品を獲得

    Frank Zappa 'Apostrophe' cover - Courtesy of Universal Music Group ユニバーサルミュージックグループ(以下UMG)は、フランク・ザッパの遺族であるムーン、ドゥイージル、アーメット、ディーヴァらによるザッパ・トラスト(Zappa Trust)が、故フランク・ザッパの膨大な録音物、代表曲の出版権、映画アーカイブ、および彼のライフワークを収めた倉庫“The Vault”で保管されているコンテンツを含むフランク・ザッパの全財産獲得に合意したことを発表した。 これらのコンテンツは、ジャンルの境界線を押し広げた伝説のミュージシャン、高く評価された作曲家、名ギタリスト、そして傑出した活動家でもあったフランク・ザッパの40年にわたる多作なキャリアを網羅するものとなる。 <関連記事> ・フランク・ザッパが残した15の名言:時代を超越したウィッ

    ユニバーサルミュージックグループがフランク・ザッパの全作品を獲得
  • フランク・ザッパ『Lumpy Gravy』:名盤を作り出した鬼才の手腕

    このアルバムについて語る前に、まずは『Lumpy Gravy』(ダマになった肉汁)と言うタイトルの意味に触れておなければならないだろう。いくらサイケデリアが全盛だった1960年代といっても、アルバムを買ってくれるかもしれない顧客にアピールする気があるのか、はなはだ疑わしいタイトルだ。しかし、それでもこのアルバムに手を伸ばし、購入したリスナーには、たいへんなご褒美が待っていた。 フランク・ザッパの夫人だったゲイル・ザッパの言葉は、このアルバムについてのフランク・ザッパの手法を的確に言い表している。 「彼にとっては、どのアルバムも同じ作品の一部分でしかありませんでした。すべてがひとつの巨大な音楽作品だったんです。けれどもその中でも『Lumpy Gravy』『We’re Only In It For The Money』(ザッパがソロ・デビュー・アルバム『Lumpy Gravy』を再編集する中で

    フランク・ザッパ『Lumpy Gravy』:名盤を作り出した鬼才の手腕
  • ザ・ウィークエンド『Dawn FM』が達成した、最高のポップアートが最高のポップミュージックであること

    2022年1月7日にサプライズ発売されたザ・ウィークエンド(The Weeknd)の5枚目のスタジオ・アルバム『Dawn FM』。このアルバムは、 ・世界125カ国のApple Musicアルバム・チャートで1位 ・Spotifyでは月間リスナー数が8,600万人を記録し世界ランキング1位 ・発売20日間でアルバムの再生回数は7.5億回を突破 ・Billboardのグローバル・チャートでは、男性ソロ・アーティストとしては史上最多となる24曲をチャートイン といった様々な記録を樹立。批評家やユーザーのレビューでもザ・ウィークエンドの作品として過去最高の評価を得ているこのアルバムについて、音楽映画ジャーナリストの宇野維正さんに解説いただきました。 <関連記事> ・『After Hours』は、いかにして「コロナ時代のサントラ」となったか? ・ザ・ウィークエンド新曲「Take My Breat

    ザ・ウィークエンド『Dawn FM』が達成した、最高のポップアートが最高のポップミュージックであること