男性はどのようにして「父親」になっていくのか パートナーの女性の妊娠後、男性はどのようにして「父親」になっていくのか-。その間の男性の脳と心の動きを調べる研究を、京都大教育学研究科の明和政子教授らのグループが10月から始める。協力してくれる妊婦と胎児の父親を募集している。 父親の赤ちゃんに対する感情や振る舞いがいつ、どのように変化していくのかや、その個人差を明らかにするため実施する。 研究に協力する男性は、パートナーが妊娠3~5カ月、出産1カ月前、産後4カ月のころの計3回、子育てに関する映像を見るなどする。調査では、その時の男性の脳の活動を磁気共鳴画像装置(MRI)で計測する。ホルモン値を調べる唾液採取と質問は女性にも行う。 同グループは、育児に関わる親なら男女に共通して多く見られる脳と心の働きを「親性(しんせい)」と呼んでいる。明和教授は「親性のメカニズムを明らかにすることで、父親の育児