京都市とNTTデータ経営研究所(東京)は、タクシーの違法な駐停車を減らすために実施した実証実験の結果を発表した。四条河原町交差点に行動科学の考え方を応用して作った看板を設置したところ、違法な停車時間が9割近く減少した。市は、ほかの場所に広げることを検討する。 実証実験は、市が同研究所の協力を得て2月に行った。行動科学の知見を生かし、より良い行動を促す「ナッジ理論」に基づく看板やのぼりを同交差点と四条通のタクシー乗り場の計3地点に設けた。 同交差点には、歩道側と車道側向けにそれぞれ穴が開いた看板を立て「この窓から見えるタクシーは、違法停車中です」、車道側には「ドライバーさん 違法停車 みんな見てますよ」と書いた。実験期間中にタクシーが違法停車していた1日当たりの平均時間は、設置前と比べて88%減の5分となった。 タクシー乗り場2カ所には「1台目先頭」「2台目先頭」などと書いたのぼりを立てたと