日米が韓国を持て余す中で… 日韓で貿易戦争が勃発しかかっている。 日本は8月2日、韓国を輸出管理上の優遇国(グループA)から除外する政令を閣議決定した。このコラムでも再三書いている通り、この措置はいわゆる徴用工問題への報復ではなく、あくまで安全保障上の措置である。 韓国経済にとっては大きな打撃だ。というのは、これまで日本の「グループA」に入る国はアジアでは韓国だけであり、そのため韓国は多くの国から企業誘致を行うことができていた。日本からの優遇措置がなくなれば、そうした企業が韓国から引き揚げる可能性があり、アジア内での優位性を失いかねない。 一方、韓国の対抗手段は「手詰まり」の状況だ。 そもそも、日本の措置をいわゆる徴用工問題への報復と捉えているところが、韓国の外交上のミスといえる。 日本側の問題提起は「輸出管理に問題がある」というものなので、最終需要者などを特定するなどの措置を韓国が実施す