所蔵資料のデジタル化を進めている国立国会図書館は27日、新たにデジタル化した資料や歴史的音源など50万点以上を順次公開すると発表した。 同図書館の施設内で公開する資料は計約104万点となり、そのうち著作権が切れた約25万点はインターネットでも公開する。 新たに公開するのは、昭和初期から終戦前後にかけての図書や雑誌約48万8000冊と音源約1万8000点。ネットでの公開資料には、戦前に発禁処分となった小林多喜二の小説「蟹工船」の初版本や関東大震災後の復興事業に関する内務省文書などのほか、雄弁で知られた政治家、尾崎行雄の演説や文楽の人間国宝、八代目竹本綱大夫の義太夫節をはじめとする貴重な音源も含まれている。