第二次世界大戦前の1940年前後、アメリカでは女性図書館員たちが馬に書籍を積み、その本を読みたい人の元へ運んでいたという。 彼女たちは"ブック・ウーマン"として知られていた。 馬に鞍をつけ、たいていは夜明けに出発して、雪の積もった丘の中腹やぬかるんだ小川を延々と行く。その目的はただひとつ。ケンタッキー州の人里離れた山岳集落に本を届けるためである。
なんだか「はてブnews」に取り上げられたみたいでびっくり(×o×) 結局、 本館前ノ配給三輪車 とは、 岡山図書館まえから、まさにこれから宅配に向かわんと、ペダルに足をかけてこちらへ走りだそうとしている三輪自転車 だったのだ。 かくして、1922(大正11)年から1944(昭和19)年まで22年間も、この三輪自転車が岡山市内を走り廻り、日本で最初の一般人向け宅配サービスをやっていたのだ。 ブックモビルならぬ配本車(2015.12.13追記 後、概念規定を点検し、立派なブックモビルと判定す)とはいえ、これは、日本図書館史上、特筆すべきことではありますまいか。 そんな輝かしき戦前期宅配サービスも、昭和19年を以って終了のやむなきにいたる。でも、その時点まで、チリリン、と三輪車が宅配をしていたことはほぼ確実。とゆーのも。 最初の配本車の、最後のご奉公 昭和19年末から昭和20年8月にかけ、日本
日本で最初のブックモビルは1949年。ぢゃあ日本で最初の配本車は? Yonei先生が嵌ってをるゴロウタン。わちきも嵌ってをるのぢゃが、ゴロウタンを追いかけとったたら、とってもオモシロな図書館アイテム(librarianaという)が見つかった(≧∇≦)ノ ブックモビルの最初はやっぱり千葉県 日本で最初のブックモビルはと言えば、千葉県立(1949)ということになっていた(ひかり号→)。これは、当時から業界では超有名だった話だけど、その後、高知県立(1948)説、鹿児島県立説などが提示されていた。 ただし、つぎの文献によれば、やっぱり千葉県立を最初としてよさそうである。高知県立は確かに1948年から自動車を運用していたけれども、それはブックモビルではなく「配本車」としてであった。 ・石川敬史「移動図書館史研究ノート:1950年代前半における予備的考察」『情報社会試論』(5) (1999) htt
彗星のように?消えた「日本主義図書館学」の復活を、悪辣にも目論んでをるわちきであってみれば……。英米に書盗作家があると専門誌に載らば、やはり、おなじものが日本にもあるぞよ、と言うてみたひ。 ホヘホヘ 全国図書館大会に間に合ったよ! この日本に唯一*1の、図書館本盗難の日曜研究家オタどんの真似をして。さらには、来月に迫りくる全国図書館大会を祝して。 『現代の図書館』のフシギな資料破壊特集に触発されて、遅筆堂さんの告白を思い出した(正確には友人Aに思い出させられた)のだけど、よーやっと典拠が見つかったo(゚ー゚*o)(ノ*゚ー゚)ノ 「1エントリーには1書誌を」(@書物蔵) (''One blog entry, One bibliographic entry!'' ←どっちも英語だとエントリって処がミソ。思うに、日本図書館学でentry を「記入」などと訳したのはなんとも。「一筆(いっぴつ・ひ
Katz3さんが、reference book(レファ本)の訳語「参考図書」について疑問を呈しているのが目に留まり、「そういえば、こんなんあったなぁ」と、たまたま手許にある『「参考図書」の用語の変遷』国大図協(1970)なるパンフのコピーを。 なんでも先行研究ってのがあるんだねぇ(・o・;) いろんな図書館本から、reference bookの訳語にあたるものを抜書き。 主要文献を総ざらえしてるんだけど、要するに、 明治末から「参考図書」と「参考書」の2つの訳語が成立して、それが昭和30年前後まで続くんだけど、それ以降は「参考図書」だけになっていく と読み取れる。 「参考須要の書籍類」 東京書籍館規則(1875) 「参考図書類」 太田為三郎(1908) 「参考書類」 堀謙徳(1909) あとは昭和30年前後まで、「参考図書」と「参考書」の2本立て。 昭和40年代からは「参考図書」に一本化さ
なんとなく思いついたアイディアを適当に書き殴ってみる。 disるもパクるも可。 RSSリーダの読み逃し記事をだらだらと読んでて目についたフレーズ。 「知的生活とは絶えず本を買いつづける生活である。したがって知的生活の重要な部分は、本の置き場の確保ということに向かざるをえないのである。つまり空間との格闘になるのだ。そしてこの点における敗者は、知的生活における敗者になることに連なりかねないのである」 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20061228/p1 より。又引用。 本の保管場所の問題ってのは,本読みのひと,特に20代あたりからは非常に強く感じるところだと思う。読んだ本は捨てればいいだろう,という見解もあるだろうけれど,いざというときに手元にないというのも問題。 過去のブクマを漁ると,この問題に対して試行錯誤を続けたのが「わたしが知らないスゴ本は、きっと
公共図書館の公共性?について、ほんのちょっとだけブログで議論が盛り上がっているという。 ■ [list]はてなブックマークの[図書館]タグがちょっとだけ盛り上がっています(?) http://list.g.hatena.ne.jp/Hebi/20070104/p1 わちきだったらば、この「公共性」とかいうわかったよーなわからんよーなコトバを、 なんで(おもに有産者の)税金で無産者にタダで本を読ませねにゃならんの? というみもふたもない疑問文に変換して考えちゃいますね。 でさ。 ざっと見たところ、米国流の美しい図書館観にひっぱられた議論(「役立つ」とか「民主主義」とか)しかないようだけれども…。もちろん、カーネギー財団流の、貧乏人が(図書館で勉強・発明して)金持ちに、ってのも米国流。 はあ、ウツクシ。うつくしすぎて… じつはそんなのと無関係な外野のエッセイ風のに、もうひとつの歴史的事実の片鱗
昨日のつづきで ホンモノの日本図書館学会(昭16)は 日本図書館学・会 ニセモノの日本図書館学会(昭28)は 日本・図書館学・会 たとえると、 Society of Japanese Library Science と Japan Society of Library Science の違いね(・∀・) うーむ(゚〜゚ ) これもわちきの大東亜図書館学コレクションに入れたいもの… ところでライパァ 面白がってジャパン・ソサエチーのホムペみてたら、「LIPER報告書」なるものが公開されてた(ライパァと読むらし… うぬっ!Iをアイと発音するとは。やはり戦後の学界は英米主義であったか!)。 いまの司書資格はダメダメだから違う資格をつくる、ついては専門大学院だけじゃなく検定試験もやるよ、というもの。 キタ━━━━ヽ(・∀・ )ノ━━━━!!!! 検定試験。 昭和12年2月から昭和19年12月まで7
書誌鳥(しょしちょう*1)さまのご教授により… 日本主義の図書館学、捕捉せりっ!`・ω・´)ゝ 昭和16年2月から刊行され始めた『日本図書館学』 現在、分析中… 教えてくだされた書誌鳥さま、ありがとうございます(意見より書誌を!をモットーにしようかしら)。 そこに何が書かれてたかはまたということにして…(^-^; ひとつだけ、とってもオモシロいことを。 この雑誌を出してた団体の名前なんだけど… 日本図書館学会 というのだニャハハ!(≧∇≦)ノ なんで可笑しいか え?(#+_+) なんで笑ってるのかワカランってか?(´・∀・)ノ いま、学術団体に認定されとる学者の集まりに「日本図書館情報学会」ちゅーもんがあるが。 このまえまで全く同じ「日本図書館学会」だったのだ!ギャハハハ(≧▽≦) なんだか冗談のような名前だが、モチロン、こっちの(って日本主義の、ですよ)ほうが先だから、こっちがホンモノ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く