世間を賑わせているこの件について。たまたまこの春から近畿大学の教員になったこともあるし、そうでなくともモヤモヤするので、書く。 基本的な立場として、この企画には反対です。 理由は、二つあって、一つは「面白くない」ということ。 もう一つは、大学の持つ「公共的役割」に反するから、です。 そして、この二つの理由は絡まり合っています。 近大の広報は毎回、周囲を驚かせるほどなかなか独自路線を突っ走ってきたと思います。個人的に好きなのは、エコ出願を謳った「環境問題より、3000円に食いつく母が愛おしい。」とか、国際学部の「オレはいま、世界から試されている」とか。教員になる前からポジティブな意味で「なにこれ、アリなんや!」と思うことがありました。 でも、今回の大学案内『KINDAI GRAFFITI』内のこの「美女・美男図鑑」は、広報媒体比較としてはさっき挙げたポスター広告とまんま比較はできないけど、ま