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議論に関するwuzukiのブックマーク (55)

  • 【2023年版】キャンセル・カルチャーのなにが問題か - 道徳的動物日記

    (6/14追記:トークイベントをやりましたのでよかったら視聴(※チケット購入)してください) #左からのキャンセル・カルチャー論 無事終了!!🙌 あいちトリエンナーレの件から 小山田圭吾事件、あらゆる差別問題… 様々な角度から “キャンセル・カルチャー”に ついて議論しました🤔 (たっぷり150分!!) アーカイブ6/27まで残ります ぜひご視聴ください👀https://t.co/0kDi3cqSHb pic.twitter.com/H8Mtb9ZCOA — 阿佐ヶ谷ロフトA (@AsagayaLoftA) 2023年6月13日 twitcasting.tv www.loft-prj.co.jp 日開催の「左からのキャンセル・カルチャー論」に備えた、要約・メモ的な記事。もっと早く書きたかったんだけど、開催数時間前とかなりギリギリの公開になってしまった。 1・(法律的な)手続きを無視

    【2023年版】キャンセル・カルチャーのなにが問題か - 道徳的動物日記
    wuzuki
    wuzuki 2023/06/13
    「正しくなさ」での議論の萎縮は私も危惧してるけど、他の事例に関しては何だかな。「告発して仕事を失った」側のことは鑑みられないし、「告発を受けて処分を下した人」ではなく告発者を責めるのも違和感がある。
  • 「思いやり」があれば正しいってもんか?(読書メモ:『ケアの倫理と共感』) - 道徳的動物日記

    ケアの倫理と共感 作者:マイケル・スロート 勁草書房 Amazon このは邦訳の発売直後、2021年の年末に当時もらった図書カードで購入済だったのだが積んでいたところ、先日の日哲学会のワークショップに向けて、『もうひとつの声で』に続いて読んだ、という次第である。……ちなみに原著は10年ほど前、大学院生時代に指導教授と一緒にゼミで読んでいる。しかし例によって内容はさっぱり覚えていなかった。また、このの内容はなかなか難しく、ゼミで読んだときにはわたしだけでなく指導教授もピンときていないというか微妙な反応をしていた記憶がある。 ケアの倫理ついて書かれたといっても必ずしもいわゆる「規範倫理学」とか「倫理学理論」とかについて書かれているとは限らず、代表的なところでは『もうひとつの声で』はインタビューに基づく心理学のであり、規範に関してはかなり曖昧なことしか書かれていなかった。 また、ネル・

    「思いやり」があれば正しいってもんか?(読書メモ:『ケアの倫理と共感』) - 道徳的動物日記
    wuzuki
    wuzuki 2023/05/29
    今『妊娠中絶の生命倫理』を読んでいるのでタイムリー。/「悪意の有無」と「起こった結果」の話と、中絶を巡る生命倫理の話もどちらも包括しているのは興味深い。嬰児殺しも中絶の延長みたいに考える人いるよね。
  • 『「社会正義」はいつも正しい』についての、いくつかの雑感 - 道徳的動物日記

    「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて 作者:ヘレン プラックローズ,ジェームズ リンゼイ 早川書房 Amazon 早川書房から翻訳が出版された作家のヘレン・プラックローズと数学者のジェームズ・リンゼイの共著『「社会正義」はいつも正しい』に関して、出版とほぼ同じタイミングで山形浩生による「訳者解説」が公開された。 しかし、公開当初から訳者解説が差別的であるとしてTwitterなどで炎上。そして、公開から数週間が経過した先日に、公開停止が早川書房からアナウンスされた。 11月15日に弊社noteに掲載した記事「差別をなくすために差別を温存している? 『「社会正義」はいつも正しい』の読みどころを訳者・山形浩生が解説!」につきまして、読者の皆様から様々なご意見を頂いております。出版社がなんらかの差別に加担するようなことがあってはならず、ご指摘を重く受

    『「社会正義」はいつも正しい』についての、いくつかの雑感 - 道徳的動物日記
    wuzuki
    wuzuki 2022/12/07
    『放送禁止歌』、私も好き。/「議論の空間が死んだ」としたら、可処分時間を取り合う競合が増えたのが大きいと思う。/ 今回の件、撤回そのものに批判的な人と、「説明が足りていないこと」に批判的な人がいる印象。
  • アメリカで「リベラリズム」の立場から「ポストモダニズム批判」が強くなっている理由(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz

    作家のヘレン・プラックローズと数学者のジェームズ・リンゼイの共著である『「社会正義」はいつも正しい』が早川書房から刊行された。批評家のベンジャミン・クリッツァー氏が、同書の読みどころを解説する。 「特権」をめぐる議論 近頃では、日でも「特権」に関する議論が盛んになされるようになった。もともとはアメリカにおける「白人特権」の理論に由来しているが、日では「男性特権」について論じられることが多い。女性差別に関する従来の議論では、性犯罪や賃金格差など、女性の側が被る具体的な被害が問題視されていた。 それに対して、男性特権の理論では「性犯罪に遭う心配をせずに夜道を歩けること」や「自分には正当な賃金が支払われるのが当たり前だと思えること」など、男性側の経験や意識が問題視される。つまり、女性差別が存在している社会では、女性たちが被っている差別を受けずに済むという点で男性たちには「特権」がある、とされ

    アメリカで「リベラリズム」の立場から「ポストモダニズム批判」が強くなっている理由(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz
    wuzuki
    wuzuki 2022/11/17
    アメリカとフランスでのポストモダンの違いが興味深い。「何を正しいとするか」というより「客観的な正しさの判断が可能か否か」の段階で分かれている話として認識。マイノリティも一枚岩ではないんだけどなぁ。
  • 「カスハラは統計的に男性が多い(?)のに、ポスターで女性が加害者なのは不当」という主張を巡る議論

    カスハラポスター関連まとめは複数ありますが、ここではその「ポスター描写と性別」の議論に特化します。前提となる事実を巡る議論や経験談、そもそもバージョンが複数あること……なども関係してきます

    「カスハラは統計的に男性が多い(?)のに、ポスターで女性が加害者なのは不当」という主張を巡る議論
    wuzuki
    wuzuki 2022/11/15
    これはスーパーに貼られてたポスターで、スーパーの客は女の方が多いので女が怒ってるイラストのもので良いと思う。これで女がモヤッとくるのは、映画泥棒の映像を観て泥棒扱いされたように感じる気持ちと近そう。
  • 108カ国が廃止した死刑をなぜ日本は続けるのか? 「世界死刑廃止デー」に刑罰の本質から考える:東京新聞 TOKYO Web

    きょう10日は「世界死刑廃止デー」だ。NGO「世界死刑廃止連盟」(部・パリ)が設定し、今年でちょうど20回目にあたる。世界では死刑の廃止が進むが、日では毎年のように執行され、存廃を巡る議論も活発とはいえない。そもそも刑罰は何のためにあるのか。死刑を正当化する理由付けは。廃止デーに合わせ、死刑について考えた。(特別報道部・大杉はるか)

    108カ国が廃止した死刑をなぜ日本は続けるのか? 「世界死刑廃止デー」に刑罰の本質から考える:東京新聞 TOKYO Web
    wuzuki
    wuzuki 2022/10/11
    『ルポ 死刑』『死刑 その哲学的考察』『増補版 ドキュメント死刑囚』の3冊を読んだけど様々な方向から死刑について再考させられた。死刑と犯罪抑止効果の調査も載ってるけど、調査によって有りとも無しとも言える。
  • 制服一新に生徒の声反映「ルールは自分たちで決める」 自主性の裏に中学校が貫いた方針 三田

    今年5月にあった情報モラル授業では、インターネットの便利な点や注意すべき点を付箋に書き出して考えた=狭間中学校 「動きやすくて暖かいブレザーがいい」「こっちの色の方が高級感があるな」。夏休み前の放課後、会議室に生徒が集まり、意見を出し合った。サンプル生地に顔を近づけ、さわり心地を確かめる。議題は「新しい制服に求めること」。兵庫県のある中学校が、およそ30年ぶりに制服を一新する。これまでに保護者らの声を取り入れたほか、制服の選定には生徒の意見を多く反映した。背景には「学校のことは生徒自身で決める」という学校の方針がある。(喜田美咲) ■30年ぶりの新制服、来春から導入 三田市立狭間中学校(狭間が丘4)が創立40周年のタイミングに合わせて、時代に即したモデルチェンジを実施する。来春から導入されるといい、27日の記念式典で全校生に初披露される。 新たな制服の計画には、兵庫菅公学生服(兵庫県姫路市

    制服一新に生徒の声反映「ルールは自分たちで決める」 自主性の裏に中学校が貫いた方針 三田
    wuzuki
    wuzuki 2022/09/29
    これは良い取り組みだな。「学校だけ」「生徒だけ」ではなく、保護者や地域との連携の仕方が良かったんだと思う。地域との繋がりを時間をかけて築いていく、このあたりが肝なのかも?
  • II-7 弱者男性のための正義論(前編)

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 1:「理念」に基づいた弱者男性論が必要な理由 1-1:規範に関する議論の性質 これまで、この連載では「特権」や「トーン・ポリシング」、「マイクロアグレッション」という概念や理論について取り上げてきた。これらのいずれもが、「この社会のなかでマイノリティは不利な立場に置かれており、その生活や活動には不当な制限が課せられている」という差別構造の問題を指摘す

    II-7 弱者男性のための正義論(前編)
    wuzuki
    wuzuki 2022/08/12
    後半、「弱者男性」についての説明が非常に丁寧で良いし、問題設定もとても適切で面白く読めた。私の関心とも近い。「大学時代に入っていたオタク系のサークルでは〜」のくだりには思わずニヤリとしてしまう。
  • 議論が怖いので多数決じゃダメですか?投票とくじ引き民主主義 | NHK | News Up

    この1年ほどの間、教員が学生たちに「話し合って決めて」と言うと、学生たちは「じゃあ、LINEで投票しよう」と言って、議論を避けることが多いというのです。 これに対して「意見交換したところで持論は変わらないから時間の無駄」「考えることって大事なんだけど」「多数派に付くのが良しという文化」といったさまざまな声があがっていました。 ツイートした大石高典准教授(東京外国語大学) 議論の面白いところって、他の人と意見をすりあわせたり、違う見方を知ったりすることで、自分の世界を広げることができるところだと思うのですが、学生たちは議論しようとしないんです。多数派の意見がどれかを見て、そこに自分の意見をあわせるだけになってしまっているようにも感じます。

    議論が怖いので多数決じゃダメですか?投票とくじ引き民主主義 | NHK | News Up
    wuzuki
    wuzuki 2022/07/07
    宙矢くんがサムネに出てる。/ 愛知県の自治体で、そんな取り組みが行われていたなんて知らなかった。/ 裁判員制度も「くじ引き民主主義」的だよなぁ。
  • 性産業における北欧モデルの問題点

    2022年7月2日、ジャーナリストである郡司真子氏と、早稲田大学のある学生の間で、性産業における「北欧モデル」に関する議論が行われた。なお、私自身は北欧モデルには問題点を見出しているが、郡司真子氏は北欧モデルを推進しようとしている。また、郡司真子氏はセックスワーク論に否定的である。このまとめの後半では、郡司真子氏がどのような思考プロセスを元に現在の主張に至ったのか、彼女が参照している情報を、検討用の「資料」として残しておく。

    性産業における北欧モデルの問題点
    wuzuki
    wuzuki 2022/07/03
    郡司真子ってかなりいろんな人をブロックしてて(私もブロックされてる)、フェミニスト相手にも割とブロックしてる人という印象しかない。私の友達やフォロワーさんでも彼女にブロックされてる人は何人もいる。
  • ネット論客がインテリから相手にされない理由 - 道徳的動物日記

    davitrice.hatenadiary.jp (6月23日 21:45追記) 最初のタイトルには個人名を入れていましたが、記事のタイトルを「(個人名)が〜から相手にされない理由」にすることはあまりに個人攻撃的に過ぎるという指摘を受けて、同意しましたので、タイトルを修正しました。 (追記終わり) 先日にわたしが投稿した、御田寺圭の著書『ただしさに殺されないために~声なき者への社会論』への書評記事にはブクマやSNSなどで様々な反応があった。全体的には賛否両論という感じ。 みんなの反応を見て、反省すべきと思ったところはふたつ。 まずは、書評のタイトルと実際に論じている内容にズレがあり、ややミスリーディングになってしまったことだ。書評のタイトルを見ると「不都合な現実に対する解決策が書かれていないこと」が問題であると論じているように思われしまうかもしれないが、実際には、「提示される"不都合な現実

    ネット論客がインテリから相手にされない理由 - 道徳的動物日記
    wuzuki
    wuzuki 2022/06/23
    テラケイさん、12年前に就活や教育について語ってたときは好きだったし相互フォローだったんだけどなぁ……。/ 批判のメインはそこでないのを分かりつつ、解決策云々にツッコんでしまったのは申し訳なかった。
  • II-5 「思想と討論の自由」が守られなければならない理由

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 「上」からではなく「下」からの制限 アメリカやヨーロッパでは、ポリティカル・コレクトネスやキャンセル・カルチャーの勢力が増していると同時に、その風潮に対する懸念や反対を表明する議論もなされている。そのなかでも特に目立つのが、ポリティカル・コレクトネスの風潮が学問の自由を侵害していることを批判する議論だ。 日では、学問の自由に対する制限は「上」からや

    II-5 「思想と討論の自由」が守られなければならない理由
    wuzuki
    wuzuki 2022/06/06
    学問の自由は商取引の文脈とは異なるものなので、キャンセルカルチャーで撤回されるのはダメで守られるべき。/ 危害や加害の範囲が広がることは私も危惧してる。/「科学」と権威主義についても再考させられる良記事。
  • AV新法とは何か?売春の「合法化」批判、セックスワーカーの「自己決定」とは | The HEADLINE

    AV新法は、AV出演強要の被害などを受けて出演者が年齢・性別にかかわらず、1年以内に契約を解除できる法案。 ・被害者の尊厳や人権を守るものとして評価されている。 ・番AVや売春を合法化するものという批判は適切ではなく、AVや撮影のあり方などは別途議論する必要性がある。 アダルトビデオ(AV)出演の契約をめぐる被害防止と救済に関する新たな法案、いわゆる「AV新法」について議論が加熱している。 13日、自民・立憲民主など与野党6党によって同新法の素案がまとめられ、支援団体などが「被害者に寄り添った被害救済を規定している」など肯定的な受け止めを示す一方、Twitter では #AV新法に反対します のハッシュタグが登場して、問題点を指摘する声もある。 そもそも AV新法とは何であり、なぜ生まれたのだろうか?批判者は何を問題視しており、それはどのように応答されているのだろうか? AV新法とは、

    AV新法とは何か?売春の「合法化」批判、セックスワーカーの「自己決定」とは | The HEADLINE
    wuzuki
    wuzuki 2022/05/21
    現在議論になっていることについて、対立煽りではなく、立場の異なる複数の論点を取り上げているとても良い記事。そして、この編集者さんの経歴や関心に親近感と憧れを抱いてしまった。私と同年の生まれなのか。
  • II-4 「トーン・ポリシング」の罠

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 実に民主主義的な状況 SNSの発達がわたしたちの生活を変えたことのひとつに、だれかに「要求」をされたりしたりする機会が増えた、というのがある。 フォロワーやクラスタによっても異なるかもしれないが、たとえばわたしが朝起きてネットを開いて見てみると、必ずと言っていいほど、どこかのだれかがなにかを訴えている。それは性差別的な制度に対する問題提起や実際にあっ

    II-4 「トーン・ポリシング」の罠
    wuzuki
    wuzuki 2022/05/02
    トンポリ批判の妥当性や怒りの表明の望ましさに関しては、文化圏によって求められる姿勢が異なりそう。日本はデモに行く人がもっと増えたら良いと思う。男性が「怒りの表出が下手なこと」のほうが私は気になる。
  • 男性にも「ことば」が必要だ

    世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダー・ギャップ指数」の2021年版によると、日の順位は156か国中120位であり、先進国のなかでは最低クラス、東南アジア諸国よりも低い[1]。例年、日ではとくに「ジェンダー間の経済的参加度および機会」および「政治的エンパワーメント」の指標が低いことがポイントだ(逆に、「教育達成度」と「健康と生存」の数値は他の先進国とほぼ変わりない)。日の女性は、政治や経済という「公」の領域から、いまだに締め出されつづけている。 また、2021年に小田急電鉄小田原線で起こった刺傷事件では、容疑者が取り調べで「幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思うようになった」と発言したことから、女性という属性をターゲットにしたヘイトクライムや「フェミサイド」であると論じられた[2]。自身も強姦事件の被害者であるジャーナリストの伊藤詩織も論じているように、日は性犯罪の被

    男性にも「ことば」が必要だ
    wuzuki
    wuzuki 2022/04/14
    自身の辛さについて、適切に言語化できず衝動性を悪い方向に発揮してしまっている男性、一定数いるように思う。そこで「特権」の概念で対立が生まれるのは不毛だし、こうして男性の立場で言語化されるのは喜ばしい。
  • 「正しい」議論と「優しい」議論 - 道徳的動物日記

    とある雑誌に依頼を受けて文章を書き出したはいいものの、批判対象を明示せずにふわっとした印象に基づいてレッテルを貼ってぐちぐち論難する文章になっていき、書き進めているうちに自分でウンザリしちゃったのでボツにして雑誌のほうはまったく異なるトピックや構成でイチから書き直すことにしたんだけれど、それはそれとして、せっかく途中まで書いたのを捨てるのも勿体無いのでこのブログに掲載することにした。 内容としては、とにかくわたしがイラつかされている議論とか風潮とかを一緒くたにしてまとめて非難する、というもの。最近に限らず以前からなんだけれど、屋に行って『現代思想』とか『文藝』とかを立ち読みするたびにいつもイライラしながら帰ることになっているので、そのあたりのストレスをこの文章に託した。おかげで多少はスッキリしたので明日から書く文章はもっとまともで生産的なものになると思う。 ※ 人が社会のなかで生きていく

    「正しい」議論と「優しい」議論 - 道徳的動物日記
    wuzuki
    wuzuki 2022/04/11
    社会運動やコミュニケーションの視点が抜け落ちているのが気になった。「怒り」は、ぶん殴るか我慢するかだけでなく適切に伝える方法を模索してもいいし、デモで抗議の声を上げてスッキリするのも良いわけで。
  • II-2 「特権」について語ることに意味はあるのか?

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 特権はマジョリティのもの? 近頃の社会学や社会運動に関わっている人たちの、あるいは哲学に関わっている人たちの間では、「特権」という言葉が用いられることが多くなっている。 辞書によれば、特権とは「特別の権利。ある身分・資格のある者だけがもっている権利」を意味する[1]。また、「貴族」のことは「一つの社会において、格段に高い政治的ないし法的な特権と栄誉を

    II-2 「特権」について語ることに意味はあるのか?
    wuzuki
    wuzuki 2022/03/17
    共感。私も「特権」という言葉は余計な反発を招きかねず、議論を停滞させるだけだと思うので使わないようにしてる。ノブレスオブリージュを呼びかけるような用法ならまだわかるけど。
  • 社会は「男性の幸福度の低さ」について配慮するべきか? - 道徳的動物日記

    新版 現代政治理論 作者:W. キムリッカ 日経済評論社 Amazon 最近はキムリッカの『現代政治理論』をじっくりと読んでいたのだが、最終章の「フェミニズム」の章で、近頃の日(のネット上)における議論にとっていろいろと示唆に富む箇所があったので、かなり長くなってしまうけど引用する。 フェミニズム政治理論の一種である「ケアの倫理」アプローチに対する批判的なコメント、という文脈の文章であるが、政治や倫理一般にひろく当てはまる議論であるだろう。 なぜ正義を唱える理論家は、他者への責任を公正の要求に限定することが重要だと考えるのであろうか。仮に、主観的苦痛が常に道徳的な要求を呼び起こすとするならば、倫理的ケアにかかわる事柄として、私のあらゆる利益に注意を向けるよう他者に期待するのは正当である。しかし正義を唱える理論家にしてみれば、このように言うことは、自分自身の利益の一部については全責任を負

    社会は「男性の幸福度の低さ」について配慮するべきか? - 道徳的動物日記
    wuzuki
    wuzuki 2022/03/08
    痛快。"「男性の幸福度の低さ」と[…]「男性は差別されている」という主張を繋げるためには「男性の幸福度の低さ」の原因が社会にあること、つまり主観的苦痛であるだけでなく客観的不公正であることも示さなければ"
  • 人種特権と多数派特権(ジョセフ・ヒース講演「多数派特権は不正なのか?Is Majority Privilege Unjust?」メモ) - 清く正しく小賢しく

    www.trentu.ca 先日、カナダの哲学者、ジョセフ・ヒースによるzoomでの講演「多数派特権は不正なのか? Is Majority Privilege Unjust?」*1を聞いた。あいにく筆者は英語をほとんど聞き取れないし、スライドもそれほど充実したものではなかったので、言ってることの半分も理解できなかったが、メモ程度に記録を残しておく(理解が進み次第内容は修正していく予定)。 なお、以下の記述は想像で補った部分も多く、また筆者は人種問題について全く詳しくないので、不適切な点があればぜひコメントしていただきたい。 議論の前提として断っておくが、この講演で扱われているのはカナダにおける人種問題である(アメリカなどの人種問題を直接扱っているわけではない)。更にカナダでは、ヨーロッパ系白人が人口的に多数派を占めている。以上を前提として読んでいただきたい。 目次 人種特権と多数派特権 議

    人種特権と多数派特権(ジョセフ・ヒース講演「多数派特権は不正なのか?Is Majority Privilege Unjust?」メモ) - 清く正しく小賢しく
    wuzuki
    wuzuki 2021/12/12
    面白い論点だ。「人種特権」と「多数派特権」の区別はほかの「差別」を考える上でも応用できそうだし「全ての消費は人に迷惑をかける」という論もアクロバティックに見えて筋が通ってる。多くの人に読まれてほしい。
  • 「社会はリベラルに運営し、個人としては保守的に生きよ」…〈21世紀の道徳〉が教えること(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz

    多数の個人が複雑な関係で結びつく現代社会において、公正に社会を運営するためにはどのような規範に従えばいいのか。そして、個々人はどうすれば幸福への道を歩めるのか。『21世紀の道徳──学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』(晶文社)を発表した批評家のベンジャミン・クリッツァー氏が、様々な学問的知見をもとに考える。 「倫理学」を「心理学から考える」 このたび発売されるわたしの著書『21世紀の道徳──学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』では、道徳について扱う哲学である「倫理学」の考え方について、いくつもの切り口から紹介している。そこに、進化心理学をはじめとするさまざまな心理学の知見を取り入れていることが書の特徴だ。 ひとくちに倫理学といっても、「このような問題についてはこのような方法で判断するべきだ」「このような事態ではこのように行動するべきだ」といった「規範」に関する議論もあれば、「

    「社会はリベラルに運営し、個人としては保守的に生きよ」…〈21世紀の道徳〉が教えること(ベンジャミン・クリッツァー) @gendai_biz
    wuzuki
    wuzuki 2021/12/03
    「規範と価値」の話が興味深い。「そういう生き方も応援するけど、自分は旧来の生き方を選ぶ」って人多いよね。/ フェミニスト倫理学のくだり、主張する人は女性だけであるかように読める書き方なのが少々気になる。