長崎市で2003年、4歳男児が12歳の少年に誘拐され、殺害された事件から1日で20年。事件現場近くにある同市万才町の地蔵堂付近には複数の花束やジュースが供えられ、市民らが手を合わせ男児を悼んだ。 小雨が降りしきる中、多くの人が足を止めた。今朝の新聞を読み、初めて足を運んだという同市春木町の大学生、古場愛梨さん(18)は「私は生まれてなかったが(事件は)ニュースで知っていた。知らない世代にも伝え、月日がたっても風化させてはいけない」と語った。 「来ることができる時に来て、手を合わせている」。県内の中学教員、篠﨑千春さん(28)は母親と訪れた。「この場所を通ると思い出す。同じ事件が起きないために、いろんな面で子どもたちを支えていきたい」 事件を機に発足し、子どもの見守り活動などに取り組む県警の「学生サポーター」の大学生8人も訪れ黙とう。今年から加わった長崎純心大4年の花田きり子さん(21)は「