それは20代にも30代にも必要な「ギリギリな自分を助ける方法」かもしれない【井上祐紀『10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法』KADOKAWA】 このあいだ30代になったばかりだが、仕事柄10代や中高生年代に向けて書かれた本をよく読んでいる。それは別に自分の悩みに活かすためというよりかは、関わっている子どもたちに向けておすすめしたかったり、または子どもたちの悩みへ送るアドバイスの参考として読んでいる面が大きい。 だから学校の先生であったり、普段から中高生年代に関わっている大人は、こういう「10代のための~」みたいな文言がタイトルに含まれている本を常日頃から読んでおくべきだと思う。 そんな中でこの本は、中高生年代でぶつかりがちな悩みに対しての対処法が多岐に、しかも事細かく記されている。大きく友だち・恋愛・家族・自分自身の4項目に整理されて取り上げられているのだが、この「悩み」とい