観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が出航したウトロ港から、荒れた海を見詰める男性。乗船していた元妻と息子が行方不明となっている=22日午後、北海道斜里町 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故から23日で1年。 【写真】「KAZU Ⅰ(カズワン)」に乗船していた家族の写真を見詰める男性 乗船していた元妻=当時(42)=と息子=同(7)=が行方不明となっている道内の男性(50)は「どこかで生きていてほしい。まだ現実を受け入れられない」と吐露し、帰りを待ち続けている。 昨年4月23日、旅行で知床を訪れていた2人。男性と元妻は乗船直前までスマートフォンでメッセージをやりとりし、港でピースサインする息子の写真が最後の連絡だった。今も見つかっていない状況に「苦しくて、気持ちにふたをしている。現実を見ないようにする気持ちがより強くなっている」と声を詰まらせる。 息子は今年