カウンセラーとしての日々の仕事から解放され、信田さよ子が自由に深夜の想念を綴るMidnight Blog 2011年03月13日 風下に?被災後二週間? 原宿から延々と歩きながら、上空を舞うヘリコプターをぶしつけに思った。 歩道にあふれんばかりの人たちは、黙々と早足で井之頭通りを歩き続ける。東京は坂道が多いなあ、こんなところにモスクがあるのか、とスタッフ3人と会話しながら寒風吹きすさぶ中を3時間歩いた。 大地震のときは帰宅難民で道があふれるという予想は当たった。車道はのろのろ、歩道は竹下通り状態。甲州街道と合流する地点であまりの人の多さに驚いた。 自転車を買ってすいすい乗っていくひともいた。 最初のころはそれでもタクシーをみつけようと努力したのだが、そのうちタクシーを見ても何も思わなくなった。DV被害者が「逃げることなんかできない」と思ううちに、出口を探すことすらやめるのに似ている