「神の手雲」というチェーンメールをご存じだろうか? メールに添付されているのは、まるで人間の指のような形をした、不思議な形の雲の写真。このメールを7人に送信すれば、幸せが訪れるという。 ところがこの画像、実は海外のジョークサイトに載せられた写真をCG加工しただけの真っ赤なニセモノだった! しかも、元になったのは男性が自分の尻を両手で拡げているという、とってもお下品な写真。神の恩寵どころか、どこかの誰かが仕組んだ悪質な悪戯だったのである。 このショッキングな真相を教えてくれたのは、『謎解き超常現象』(彩図社)という一冊の本だった。本を書いたのはASIOS(アシオス)。2007年に設立された、「超常現象の懐疑的調査のための会」である。 超常現象の懐疑的調査? それは一体どんなことをする団体なのか。代表者の本城達也さんに話を聞いた。 ――本城さんがASIOSを始めた経緯とは? 「もともと超常現象