今年は散漫にならないよう、例年の25枚から20枚に厳選。メタル界全体を捉えるだけの意識も視座の高さもないため、今年のトレンドを言い当てるのは難しいですが、個人的に着目していたのは、 ・自分のスタイルを高次元な領域で突き詰め切ったアーティストが、次の一手としてどんなアプローチをしてくるか? ・ポップミュージックとしてのメタルの中での、新しいポテンシャルを発見できるか? ・スタイル的な革新性はなくとも、強引に聴き手を振り向かせるだけの強力な楽曲・演奏(特に歌唱)を堪能できる作品が出てくるか? といったところで、そうした期待に応えてくれた作品・アーティストが上位にランクインという感じになりました。 また選出にあたって意識した点としては、楽曲におけるフックの強度(リフ、メロディ、展開)、何度も繰り返し聴きたくなるような訴求力・粘着性の高さ。各メディアのベストアルバムを見てみると、Tomb Mold