Plastic Treeのニューシングル『マイム』を聴いて思うことがいろいろあったので、ちょっと書いてみる。 長くなりそうな予感がするので、お時間ある方、ぜひ。 Plastic Treeはヴィジュアル系バンドとしての出自を持ったバンドだが、それ以前に、とても骨太な、美学を持ったロックバンドである。 特に最近の曲はロックバンド的なる音作り――わかりやすく言えば、いかにバンド的な肉体性を鳴らすか、という構造に振り切っているように聞こえる。 有村に何度かそんな話をしたことがあるが、自覚はありつつ、戦略的な何か、ということではないみたいだ。 ということは、先ほどの言葉で言うなら、「美学」というより、4人の自然なモードの変化の結果として、ロックバンド性が出てきている、ということになる。 その意味では、左脳的な美学というより、右脳的な快楽現象、と言っていいかもしれない。 その変化は、最近の楽曲――”瞳