英国で2022~2023年の冬に快適な暖房が得られなかった人々は、得られた人々と比べて生活満足度が有意に低かったという知見を報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。今回の研究では、この期間中に多くの英国の家庭でエネルギー消費行動が大きく変わったことが明らかになり、今後のさらなる省エネ行動を後押しできる方法を洞察する機会がもたらされた。 2022~2023年の冬は、英国を含む世界のほとんどの地域で家庭のエネルギー費が大幅に増加した。これは、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の余波で、それまでの世界のエネルギー市場の歪みが世界的なエネルギー危機に発展したことによる。この危機が英国の家庭に及ぼす経済的負担以外の影響は、今のところよく分かっていない。 今回、Gesche Huebnerらは、2023年2~4月にSmart Energy Research Labプロ