【平井恵美、小室浩幸】百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)は6日、グループの9施設に入る飲食店14カ所で、52のメニューで表示と異なる食材を使っていたと発表した。そごう・西武や小田急百貨店も同日、同様の発表をしており、大手百貨店が連鎖する形で「偽装表示」の発覚が相次いでいる。 三越伊勢丹HDの赤松憲・常務執行役員は6日の会見で、「原材料についての確認が不十分だった。大変申し訳ない」と陳謝した。 「新宿パークシティ伊勢丹2」(東京都新宿区)に入る中国料理店「維新號(いしんごう)」では、「大正えび」「芝えび」と表示していたメニューに、安価なバナメイエビを使っていた。仙台三越の喫茶店「トリコロール」では、「フランス産」をうたった渋皮栗が「韓国産」だったりした。 偽装表示があった店はいずれも三越伊勢丹のテナントで、運営を一任していた。同社は「衛生面は点検していたが、メニュー表記や原材料