橋下徹大阪市長の市長辞職に伴う出直し選は、市議会野党の多くが「独り相撲には付き合わない」と不戦敗の構えだ。 だが、野党各党の支持者には「なぜ候補を立てないのか」との声も強まっている。橋下氏の今回の行動に「大義がない」と批判を繰り返す各党も、「戦わない理由」を市民にどう説明するのかという課題を抱える。 今のところ唯一、候補擁立を進めているのは共産党だ。4日の党大阪府委員会の会合では「選挙戦を通じて橋下氏を追いつめ、大阪都構想をストップさせるべきだ」と、自民や民主など市議会野党と統一候補の擁立を目指すことが決まった。調整できなければ独自候補を擁立するとした。 これに対し、共産党市議団から「橋下氏が勝てば、『民意を得た』と得意げになるのは目に見えている。誘いに乗るべきでない」との反発も起きているが、府委員会幹部の間では「選挙をやる以上、有権者に選択肢を示すべきだ」との意見も強い。態度表明を予定し