かつて絶滅のトキ保全、ESG債が一翼担う-発行ラッシュの日本で Ken McCallum、Ayai Tomisawa 日本ではESG(環境、社会、企業統治)債の発行が海外を上回るペースで増えている。こうした債券で調達された資金の一部は、環境破壊の影響を受けた生態系の保全や回復にも活用されつつある。 石川県はトキが生息していた環境の保全・継承などに充てるため、同県として初のグリーンボンド(環境債)を発行する。主幹事のみずほ証券が19日に明らかにした。年限は5年、発行額は50億円で、利率などの発行条件は来年2月ごろに決める見通しだ。 石川県によると、日本のトキはかつて能登半島をはじめ全国に生息していたが、乱獲や環境破壊で2003年に絶滅した。その後、中国から提供を受けて復活し、石川県では10年に鳥インフルエンザなどからの保護を目的に新潟県の佐渡から4羽を移送したことで飼育が再開した。県は早けれ