フランス、リヨン近郊の養殖場のカエルたち。フランスではカエルの脚肉は人気の食材だ。EUは、トルコ、アルバニア、インドネシアなどで殺された数百万匹の野生のカエルを輸入している。(PHOTOGRAPH BY JEFF PACHOUD, AFP/GETTY IMAGES) ヨーロッパの人たちは、カエルの脚肉料理をこよなく愛している。しかしそれは同時に、カエルにとって脅威でもある。最新の研究によると、かつてはヨーロッパ内で調達していたカエルの脚肉は、今や世界中から大量に調達されているという。 ヨーロッパの野生のカエルは1980年代までに取り尽くされ、地域によっては完全に姿を消してしまっているため、EUは現在、ほとんどの種類のカエルの取引を禁止している。しかし、ヨーロッパ人のカエルの脚肉への需要に変わりはなく、業者は外国から合法的にカエルの脚肉を輸入することで、その需要を満たしている。 カエルの脚肉