人口150人ほどの男木島(高松市)にあるベーカリーカフェ「ダモンテ商会」は、瀬戸内海に臨むテラス席で手作りのケーキやパン、イノシシ肉を使ったホットサンド、自家焙煎(ばいせん)のコーヒーなどが楽しめる。 ダモンテ海笑(かいしょう)さんと祐子さんが営む。2人は結婚後、飲食店を始める場所を探そうと、互いに仕事を辞めて世界旅行をした。 イタリアやスペイン、コロンビアなどを1年ほどかけて巡り、日本に戻って訪れた場所の一つが男木島だった。「自分たちのやりたいことができるちょうど良い規模」と気に入り、2016年8月に移住した。 築105年の古民家をリノベーションして店を開いたのは翌年11月。店で使う食材の多くは自分たちで作る。手作りの鶏舎や運動場で3世代計約100匹の鶏を育てて卵を採取。イノシシも猟から精肉までこなし、島内11カ所の畑で季節ごとの野菜を育てている。 店の隣の土地は畑だったが、昨年の瀬戸内