東京大学大学院の研究グループは、あぜの草刈りを控えると、ソバの結実率が最大3割ほど上がることを確かめた。雑草がソバの受粉を促す昆虫の寝床として機能し、昆虫の数が増えたためとみる。一方、雑草は水稲に被... 記事の続きを読むには、こちらから会員登録(有料)が必要です>> 会員登録(有料) はこちら ログイン 日本農業新聞公式ウェブサイトの全ての機能をご利用になるには、会員登録が必要です。 メールアドレス、パスワードを入力後、「ログイン」ボタンを押してください。
東京大学大学院の研究グループは、あぜの草刈りを控えると、ソバの結実率が最大3割ほど上がることを確かめた。雑草がソバの受粉を促す昆虫の寝床として機能し、昆虫の数が増えたためとみる。一方、雑草は水稲に被... 記事の続きを読むには、こちらから会員登録(有料)が必要です>> 会員登録(有料) はこちら ログイン 日本農業新聞公式ウェブサイトの全ての機能をご利用になるには、会員登録が必要です。 メールアドレス、パスワードを入力後、「ログイン」ボタンを押してください。
早朝の記者田んぼに表れた虹色に輝く“害虫捕獲ネット”。実はたくさんのクモが張り巡らすクモの糸=富山県南砺市小院瀬見で 富山県南砺市の小院瀬見(こいんぜみ)地区は中山間地。標高二百五十メートルほどあるそうだが今夏は平野部同様に連日、厳しい暑さにさらされている。記者田んぼも強すぎる日差しが気掛かり。だが、今のところは稲も順調に生育。背丈が一メートル近くに伸びたものもあり、葉は大きく、緑の色が濃くなっている。 もちろん自然栽培だから農薬は全く使っていない。周囲の田んぼも同じ栽培の仕方だ。小矢部川の下流域では先日、カメムシ対策の農薬散布がドローンで行われたようだが、小院瀬見では全く使わないし、今後も予定はない。
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プレスリリース (研究成果) カキの受粉に野生のコマルハナバチが大きく貢献 - 野生の花粉媒介昆虫を活用した省力的な栽培に向けて - 農研機構 島根県農業技術センター 森林総合研究所 ポイント 受粉が必要な果樹・果菜類の栽培で、野生の花粉媒介昆虫1)が役立っていることは知られていますが、その実態には不明な点が多くありました。農研機構は野生の花粉媒介昆虫を積極的に活用するための調査マニュアルを開発し、その研究の中でカキ2)の花粉媒介に野生昆虫のコマルハナバチ3)が全国的に大きく貢献していることを明らかにしました。生産現場における野生の花粉媒介昆虫の貢献を把握することによって、飼養の花粉媒介昆虫として導入されているセイヨウミツバチの巣箱数を地域単位で適正化でき、省力的な栽培が可能になります。 概要 受粉が必要な果樹・果菜類の栽培においては、生産を安定させるために人工授粉やミツバチの巣箱の導入が
令和3年5月12日に決定された「みどりの食料システム戦略」では、有機農業の推進が大きな目標となっています。有機農業に取り組むあるいは拡大するためには、有機農業についてよく理解する必要があり、本稿では、その大元となる有機JAS規格について解説しています。過去3回(N0.137、No.138、No.139)に渡り、別表2の有機栽培で使用できる農薬等資材の概略をご紹介しました。現在、別表2で示された資材を使用する際の留意点を、別表2に掲載されている順番に沿って連番で紹介しています。 20.天敵等生物農薬 天敵等生物農薬とは、害虫の天敵であったり、細菌がつくる害虫毒素であったり、病原菌の生育を妨げる菌であったりと、病害虫の活動を妨げる働きをする生物のことをいいます。最初の「天敵昆虫による捕食で効果」を示すものは、商品名で、アカメ、エンストリップ、オリスターA、ククメリス、システムスワルくん、スワル
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ナスの害虫対策として、天敵の虫を使った防除法が徳島県内で広がっている。県が2014年度から普及を図り、大幅に農薬を減らせて環境に優しいこともあり、導入する農家が増えている。植物としてのゴマを活用した防除法で、その名も「ゴマまわし」。高知県内での防除法にヒントを得た。 ナスにはアザミウマやコナジラミという害虫がつきやすく、実が傷ついたり、苗が枯れたりする。頭を悩ます農家を支援しようと、徳島県農林水産総合技術支援センター(徳島県石井町)の上席研究員だった中野昭雄さん(56)=現・資源環境研究課長=は12年ごろ、それらの害虫を食べるカメムシの仲間のタバコカスミカメに改めて着目した。 十数年前、ナスのハウス栽培が盛んな高知県で、使われなくなったハウスでタバコカスミカメが好むゴマを栽培し、タバコカスミカメを増やして農家に配る取り組みが行われていることを知った。だが、徳島には使えるようなハウスがなかっ
先月のこと、フクダ流の記事を見ている方からの思わぬメールが来ました。それは「ビーフライ」と称する授粉用のハエを扱っている会社からでした。サンプル提供のお申し出でした。菊の花の時期も終わり、ハナアブ採集もしにくくなったとき、まさに渡りに船でした。すぐにサンプルをお願いしました。 ビーフライはヒロズキンバエというハエをさなぎの状態で(1パック1000個単位)製品として発送し、それを羽化させて授粉に使うというものでした。届いたのはクール便に入ったビーフライ3パックと加温ヒーター付きの羽化箱でした。羽化には2、3日かかるということだったので、農大出勤日の2日前に届けてもらいました。 届いてすぐにヒーターをつないで加温を始めました。翌日の昼、羽化箱に差し込んだ温度計は28度になっていました。開けてみるとさなぎは褐色からやや黒っぽいものもありましたが、特に羽化している様子はありませんでした。 翌日、農
田んぼの雑草と、ホタル 2021.07.18 連載 : 農家酒屋「SakeBase」の一年 ~田んぼの開墾から酒造りを始める酒屋~ 農薬や除草剤、化学肥料を使わずに酒米・山田錦を育てる農家酒屋「SakeBase」の田んぼは、今、稲の成長とともに、雑草たちも伸びざかり。この時期の雑草取りは重労働ですが、自然環境を重視した米作りをしてきているからこそ、ホタルの数も2年前より増えてきました。 雑草の生える田んぼ、生えない田んぼ 米作り2年生の今年は、抑草の方法を研究中 今年は千葉市緑区の土気(とけ)地域で、離れた2ヶ所の田んぼで山田錦を栽培しているSaekBase。そのどちらも無農薬、無肥料栽培だが、それは単に「安心安全な原料を」というだけではない。「この土気の土、水、空気を、純粋に米に表現したいという気持ちが大きいです」とSaekBase代表の宍戸涼太郎さんは話す。農薬や肥料など人為的な要素を
<岡山大学 x ジャパンマゴットカンパニー>古来より傷口治療に有効な「マゴットセラピー」とハチより扱いが簡単な「農業用受粉ハエ」を独自技術で開発し、SDGsにも貢献する新たな価値を提供します! 2021(令和3)年 3月 20日 国立大学法人岡山大学 https://www.okayama-u.ac.jp/ 岡山大学イノベーション:ジャパンマゴットカンパニー「持続可能な開発目標」に貢献するSDGsイノベーション ◆一人でも多くの患者さんを足切断から救いたい:マゴットセラピー 株式会社ジャパンマゴットカンパニー(本社:岡山市北区、代表取締役:佐藤卓也)は、岡山大学医学部発のベンチャー企業だ。マゴットセラピーというハエの幼虫(マゴット)を用いた治療を行うために、医療機関などに独自の技術開発で管理された幼虫を提供する。ハエの幼虫、つまり一般に「うじ虫」と言われている虫だが、そう聞くと「えっ!」と
イチゴやマンゴーの花から花へ、せっせと飛び交う小さな虫。果物農園で見られるミツバチの授粉の光景だ。……と思いきや、ちょっと姿が違う。ミツバチ不足を補う新たな選択肢として、ハエを利用する農家が増えている。清潔で人の役に立つ「働きバエ」が、嫌われ者のイメージを覆すかもしれない。 衛生的に飼育 売りは清潔さ 岡山市郊外の倉庫にずらりと並ぶ大型冷蔵庫サイズの培養器。内部の温度は25度に保たれ、緑色の金属光沢を持つ「ヒロズキンバエ」、いわゆる銀蠅(ぎんばえ)が飼育ケースで羽音を立てる。授粉用のハエを育てる岡山大発のベンチャー企業「ジャパンマゴットカンパニー」の設備だ。 ハエに不潔なイメージがあるのは、動物の死骸やフンをエサにしており、病原体の「運び屋」になるためだ。だが、クリーンな環境で育てれば問題はない。 同社は、食肉やドッグフード、砂糖水を与えて衛生的に飼育した「ビーフライ」を、1000匹入り税
新潟県柏崎市佐藤池新田に“赤トンボがわく田んぼ”がある。絶滅が危惧されるアキアカネだ。大発生の理由は、田んぼを所有する同市の農業、内山常蔵さん(77)のコメ作りにある。その不思議に迫ったノンフィクション「万葉と令和をつなぐアキアカネ」(岩崎書店、1430円)が出版された。【内藤陽】 著者はショウワノート(富山県高岡市)の「ジャポニカ学習帳」の表紙写真を40年にわたって撮影した昆虫植物写真家の山口進さん(72)だ。 「柏崎にアキアカネが数え切れないほど羽化してくる田んぼがありますよ」。柏崎在住の昆虫愛好家から内山さんを紹介された。2016年から足かけ4年、柏崎を頻繁に訪れ、アキアカネの羽化の様子を観察した。
南アフリカ・ライツ(CNN) 気候危機から地球を守るために野菜中心の食事を推奨する声が高まりつつあるが、今、農業の形を変えるもう1つの「革命」が密かに進行している。 「われわれが取り組んでいるのは自然界の再現だ」と語るのは、南アフリカのフリーステイト州で酪農を営むダニー・スラバート氏だ。 スラバート氏は、飼育する牛の数を大幅に増やすことにより土地を活性化しているという。まず、弱い電流が流れる柵で囲った長方形の草地に牛たちを集める。数時間後、牛たちが囲いの中の草を食べつくしたところで柵を上げる。すると、牛たちは急いで次の区画に移動する。 牛たちは、移住動物の群れのように常に動き回り、決して草を選んで食べることはしない。この手法は「超高密度放牧」と呼ばれる。「この牛たちのおかげで土地が活性化する」とスラバート氏は言う。 牛たちは草を食べると、家畜と同様にふんをする。スラバート氏はひざまずき、牛
世界最大のアーモンド生産地である米カリフォルニア州の生産農家・加工業者で組織するカリフォルニア・アーモンド協会は、アーモンドの受粉に不可欠なミツバチの保護活動に力を入れている。 今年1月、同協会は5つの花粉媒介者保護計画を発表した。農業担当ディレクターであるジョゼット・ルイス博士は、「ミツバチがアーモンド農園にいる短期間、ミツバチの健康を保護・増進することは生産農家にとって必要。農園以外で過ごす10か月についても、ミツバチの健康に大きな影響を与えるパートナーと協業している」と述べる。 同協会は、花粉媒介者や生態系の保護・促進に特化した世界最大の非営利団体「PollinatorPartnership」とパートナーシップを構築。「ミツバチに優しい農業プログラム(BEEプログラム)」や「カリフォルニア・アーモンド・サステナビリティ・プログラム」に取り組み、全ての花粉媒介者に生息環境を提供できる生
イチゴやメロンといった農作物がきれいな実をつけるには、ミツバチが欠かせない。蜜を吸い花粉を集める際に、めしべにまんべんなく花粉をつけてまわるのだ。そんなミツバチと一緒に、ハエを授粉に用いる農家が増えている。ミツバチの弱点を補って収穫量が増え、しかも医療分野への貢献にもなっている。 「これ1枚で2千~3千匹。働きバチのほとんどがメスです」。授粉用ミツバチの販売を手がけるアピのミツバチ課長代理、中野剛さん(47)が巣箱を開けて説明する。各地から集められたセイヨウミツバチは、ここから全国津々浦々の農家のもとへ発送される。 ただ、ミツバチも万能ではない。気温が低すぎたり高すぎたりすると巣箱から出てこなくなってしまう。太陽の光が見えないとうまく働けないこともある。2010年前後には、世界各地でミツバチが大量死する問題も発生した。 新聞記事がヒントに そんな中、17年5月に中野さんはある新聞記事を見つ
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ポイント 農研機構は、有機・農薬節減栽培の水田では慣行栽培よりも多くの動植物(植物、無脊椎動物、両生類および鳥類)が確認できることを全国規模の野外調査で明らかにしました。本成果は、生物多様性に配慮した稲作によって環境への負の影響を軽減するとともに、生物多様性を活用したブランド化等により農産物に新たな価値を付与するために役立ちます。 概要 農業は食料や生活資材を生産するだけでなく、農地やその周辺における生物多様性1)の保全を含む多面的な機能を有しており、国民全体がその恩恵(生態系サービス2))を受けています。有機栽培や農薬節減栽培3)などの環境保全型農業4)は、生物多様性に配慮した持続的な農業生産を実現するための手段の一つとして、注目を集めています。しかし、その効果を科学的に検証する研究は一地域の事例研究にとどまっており、広域的な水田の生物多様性の調査に基づく検証は実施されていませんでした。
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