豪ニューサウスウェールズ州の森林火災(2019年12月31日撮影、資料写真)。(c)Saeed KHAN / AFP 【7月19日 AFP】オーストラリア固有の野生動植物が、森林火災や干ばつ、生息地の消失、地球温暖化により大打撃を受けているとの政府報告書が19日、公開された。絶滅に向かっている種が増えていると警告している。 環境報告書は5年ごとにまとめられているもの。 5月の総選挙で労働党が勝利したことに伴い環境相に就任したばかりのタニア・プリバセク(Tanya Plibersek)氏によると、前環境相は昨年12月にこの報告書を受け取っていたが、公表していなかった。 プリバセク氏は報告書について「衝撃的」とした上で、「私は現実から目を背けたりしない」と述べた。 報告書は、動植物への打撃は温暖化により加速していると指摘。国内の陸地の平均気温は20世紀初頭から1.4度上昇したと警告している。
今や広く認識されるようになったSDGs。ですが、期限とされる2030年までにゴールするには、まだ多くの課題が山積みです。このシリーズでは、国際環境保全団体WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)が、SDGs達成に貢献するためのカギとなる視点や取り組みを、世界の最新の動きと共に紹介します。 並木崇(なみき・たかし) WWFジャパン淡水・教育・PSP室 淡水グループ長。前職ではランドスケープ設計事務所で、公園やオープンスペースなどの計画・設計に従事。2016年9月からWWFジャパンで有明海沿岸域の水田地帯におけるプロジェクトを担当し、持続可能な農業の普及を通じた水環境の保全活動を推進。大学関係者、行政、企業、農業者のネットワークをいかした活動に取り組んでいる。 懸念される水の災害の増加 近年、毎年のように日本の各地で記録的な豪雨などに伴う深刻な水害が多発しています。報道ではしばしば、被災地の
オーストラリアで去年からことしにかけて続いた大規模な森林火災で死んだり、住みかを追われたりしたコアラが推計で6万頭に上り、中には生息するコアラの8割以上が被害を受けた地域もあるという調査結果を環境保護団体が明らかにしました。 環境保護団体のWWF=世界自然保護基金は、オーストラリアで去年からことしにかけて続いた大規模な森林火災で野生動物が受けた影響を地元の大学と協力して調査し、このほど結果を公表しました。 それによりますと、オーストラリアでは去年6月からことし2月にかけて各地で森林火災が続き、日本の国土面積の半分にあたる1900万ヘクタールが焼失したとしたうえで、これにより死んだり、住みかを追われたりしたコアラは、推計でおよそ6万1000頭に上るとしています。 中でも被害の最も大きい南オーストラリア州のカンガルー島では、生息するコアラの8割を超えるおよそ4万1000頭が、またビクトリア州で
オーストラリア爬虫類公園で、洪水の中コアラを避難させる職員。同園提供(2020年1月17日撮影、入手)。(c)AFP PHOTO / AUSTRALIAN REPTILE PARK 【1月17日 AFP】オーストラリア東海岸で17日、数か月にわたり猛威を振るう森林火災の脅威にさらされていたコアラたちが一転、豪雨でずぶぬれになり、今度は洪水の危険に見舞われている。間一髪で救出されたコアラもいる。 【関連記事】森林火災で負傷したコアラ、仮設病院に次々搬送 豪南東部の壊滅的な森林火災は長い干ばつが一因となっているが、今週に入って待望の雨が降り、東海岸の一部では豪雨となった。シドニー郊外にあるオーストラリア爬虫(はちゅう)類公園(Australian Reptile Park)でも17日朝、激しい雨が降り、低木林の一帯に濁流が押し寄せた。 公園当局は、ずぶぬれでゴムノキにしがみつくコアラや、濁流の
森林火災から救出され、豪シドニー郊外にある野生動物保護団体ワイヤーズの施設に保護されているカンガルー(2020年1月9日撮影)。(c)SAEED KHAN / AFP 【1月18日 AFP】オーストラリアの野生動物保護団体「ワイヤーズ(WIRES)」のサラ・プライス(Sarah Price)さんは、焼け落ちた木々の間に横たわる瀕死(ひんし)のカンガルーのおなかの中から、奇跡的に生きているおびえた赤ちゃんを助け出した――赤ちゃんは「チャンス」と名付けられた。 チャンス親子は、オーストラリア南東部で猛威を振るう森林火災を生き延びた。だが、母親は極度のストレスにより臓器が破壊され、死んでしまった。これまでに火災による影響で、10億匹を超える動物が死んだと推測されている。 チャンスは普段は暗い部屋に置かれた袋に隠れており、食べ物や水が与えられ徐々に回復している。 毛が焦げたコアラや手足にやけどを負
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