リスクの分散はどんなビジネスでも重要だ。農業の場合、それは特に栽培に関して語られることが多かった。相場の変動や天候不順に備えて、育てる品目を増やすのが典型だ。農産物を仕入れる側も同じ理由で、調達先を分散させてきた。値段を事前決定しかし新型コロナウイルスによる混乱で、栽培や調達ではなく販売先のリスクが意識された。特定の販路に依存する危うさだ。にわかに浮上したこの懸念に関係者はどう向き合ったのか。
生育環境を制御して野菜を作る「植物工場」が新型コロナウイルス禍で脚光を浴びている。袋詰め販売される点が衛生的だと消費者が支持。割高だった販売価格が生産効率化で下がってきたのも追い風だ。農業の後継者難と気候変動にも対応した食料の安定調達手段として存在感が高まる。スーパーという異業種から7年前に参入した木田屋商店(千葉県浦安市)は福井県と静岡県に3工場を構える。レタスを中心に1日の生産能力は計3万
国産野菜の生育不良に伴う価格高騰で、キャベツなど葉物野菜の輸入が激増している。それで価格が抑えられれば、消費者にとっては歓迎すべき話なのだが、実は、輸入量の9割以上を占めるのは残留農薬問題のイメージが根強く残る中国産だ。食の安全は確保できるのか、気になる人も多いだろう。。 農林水産省が2月に実施したスーパーなど量販店の価格調査では、1キロ当たりの全国平均価格は、ハクサイが386円、キャベツが455円、レタスが1048円とそれぞれ平年の2倍前後も値上がりしている。同省によると、3月後半もハクサイとキャベツは高値水準で推移、レタスは平年並みに戻るという。 これに対し、1月の輸入野菜の価格はハクサイが46円、キャベツは43円、レタスは143円で、国産に比べて7分の1〜10分の1程度と、かなり安い。同省によると、キャベツなど葉物野菜は傷みやすく輸送コストもかさむため、スーパーなどで販売されている商
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