今回は、前回のきゅうりに続いて「成り物野菜」のピーマンがテーマです。苦い野菜と言わずに、もう少しピーマンと向き合ってみませんか。「久松農園らしい味」になる決め手は何でしょうか。久松農園代表の久松達央さんに話を聞きました。聞き手・書き手は久松農園サポーターの大久保朱夏です。長梅雨だった2020年のピーマンは75点 ―今年は長梅雨でしたね。ピーマンの出来はどうでしたか? 久松:今年のピーマンは75点です。うちの野菜の中では、最も長梅雨の影響を受けないで育った作物でしたね。ピーマンは水を必要とする作物ですが、それと同時に、水はけがよいことも大事になります。茨城県の火山灰土壌の黒ボク土は、水はけがとてもいいんです。改めてうちの畑は、ピーマン栽培に適しているんだと再確認しました。もう少し日照があれば100点になったかなと思い、謙虚に点数をつけてみました。 ―久松さんにとって、100点のピーマンって、