妊娠期の農薬曝露と生まれてきた子の行動異常を結び付ける病態発症メカニズムは不明 富山大学は12月1日、マウスを用いた動物実験を通して、妊娠母体へ農薬「グルホシネート」を投与することで、その仔マウスの神経細胞でシナプスの形成量が減少することを発見したと発表した。この研究は、同大医薬系技術部基礎医学部門細胞機能分野分子神経科学講座の和泉宏謙と学術研究部医学系分子神経科学講座の吉田知之准教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Frontiers in Molecular Neuroscience」に掲載されている。 画像はリリースより (詳細は▼関連リンクからご確認ください) 神経発達障害(自閉スペクトラム症や注意欠陥多動性障害など)の病因の一つとして、妊娠期の母体が曝露されるさまざまな環境要因が考えられている。 農薬をはじめとした環境化学物質もその一つと考えられており、数多くの研究によっ