近年のダイヤ改正は、これまでばらつきがあった列車の運転間隔を一定にそろえて「均等化」を目指すものが増えてきている。日中の運転間隔を改善するケースが多いが、近年は朝ラッシュ、そして夕ラッシュの運転パターンにもメスが入るようになってきた。等間隔であれば、時刻表を気にせず利用できる。 しかしちょっと見落としていないだろうか。単純に運転間隔を均一にしても、実際には後から来る列車に追い越されるなど、目的地に先着する列車が等間隔で走っているとは限らない。実質的に「使える列車」=有効列車だけで時刻表を作ると、運転間隔に偏りがあるケースも多い。 今回は日中のダイヤで何路線かを比較し、利用しやすい路線の条件を考えてみたい。 実は「使える」本数は多くない 東京メトロ東西線を例に説明しよう。東西線で西船橋から都心方面へ行く場合、各駅停車は7~8分おき、快速は15分おきと一見、きれいにパターン化されたダイヤのよう