印刷 武市半平太が獄中で書いた七言絶句=高知市 高知市は14日、幕末に土佐勤王党を結成した武市半平太(1829〜1865)が獄中で書いた七言絶句の書が見つかった、と発表した。 武市は、土佐藩参政・吉田東洋暗殺事件を首謀したなどの容疑で切腹させられた。書では、当時の土佐藩の体制を「巨奸(きょかん)」と表現。自らに切腹を命じた体制に「恨無限(うらみかぎりなし)」と激しく憤っている。 鑑定した歴史家で高知県佐川町立青山文庫の松岡司名誉館長(68)は「当時の政敵たちへの恨みが率直に表れている」と評価している。