ソフトバンクグループが携帯電話子会社としてのソフトバンクを上場させようとしています。 一方で、親子上場が減ってきているというニュースをご覧になった方もいるかもしれません。 親子上場は様々な問題点を含んでいます。 今回は、ソフトバンクグループが行おうとしている親子上場の論点について考察します。 親子上場の状況 親子上場のメリット 親子上場のデメリット ソフトバンクの親子上場への考察 親子上場の状況 まず、日本において親子上場の事例はどの程度あるのでしょうか。また、近時の動向はどうでしょうか。 野村資本市場研究所のレポートから確認しておきましょう。 野村資本市場研究所が調査した 2017 年度(2018 年 3 月)末時点での日本の親子上場企業(親会社が上場会社である上場子会社)数は、前年度末に比べ 7 社純減して 263社となった。親子上場企業数は 2007 年度末以降 11 年連続で純減を