「クロシング」では、思考が交差し「そうか!」「わかった!」「これだ!」に出会う瞬間を目指しています。慶應義塾の社会人教育機関、慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が主催する著名で多彩な講師による講演会、夕学五十講を素材に、深い学び、新しい視点、思わぬ発想、意外な出会いを探索します。今回は旭酒造株式会社の代表取締役社長・桜井博志氏が登壇。小さな酒蔵が「獺祭」を世界的にも人気の日本酒へと押し上げることができたのはなぜか? ピンチをチャンスに変えていく逆転の発想について語りました。 30年間で売上を40倍に伸ばした秘訣 桜井博志氏:「獺祭」というのは日本酒でございます。この日本酒という業界は40年間で売上が3分の1まで落ちてしまった、そういう業界であります。 実は私は、旭酒造、昭和59年に父の後を継ぐんですけれども、ということは、私は30年間社長をやっているわけですね。 その30年間社長をや