常人の2倍はくだらない、すさまじいスピード。50km歩いた次の日に100km歩く、底知れぬスタミナ。プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんは、2年連続で日本全国に散らばる日本百名山(2014年)・二百名山(2015年)を、己の足とカヌーのみを駆使して一筆書きで完歩するという、おそらく日本最長のスルーハイクによって一躍アウトドア界で話題の人となりました。寡黙だけど気さくでお茶目。富良野で育ち、普段は谷川岳の麓に住み、温泉とカツ丼とアイスとポテチを愛する男が挑んだ、7ヵ月間、約8,000km(×2)に及ぶチャレンジの模様はNHK(BS)で定期的に放送され、ぼくや周囲のアウトドア好きをはじめ、アウトドアに限らず多くの人々の心を釘付けにしました。 今回取り上げるのは、彼がそのチャレンジのなかで使用していたモデルも含め、ノースフェイスがこの春アップデートしたライトウェイト・バックパックの新作2点。